下柳氏は期待の若手に及川(写真)や川原の名前を挙げた(C)産経新聞社 いよいよプロ野球は2月22日からオープン戦がスター…

下柳氏は期待の若手に及川(写真)や川原の名前を挙げた(C)産経新聞社

 いよいよプロ野球は2月22日からオープン戦がスタートする。春季キャンプで鍛え上げられたプレーヤーたちが新シーズンに向け、他球団との実戦を通じてさらにスキルを確認し、またポジション争いも繰り広げられる。

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 シーズンの開幕もおよそ1か月後に迫るこの時期、各チームとも監督構想に合わせ多くの選手が起用されるオープン戦、今季でのV奪還を誓う阪神では新指揮官・藤川球児監督の采配も注目を集めることになるだろう。昨年のウィークポイントとなっていた打線の改善に加え、自慢の投手陣の新戦力発掘にもファンの関心は寄せられている。

 また、球団OBからは阪神に対しシーズンを見据えた上で、オープン戦から勝負にこだわる必要があるとの“ゲキ”も送られている。現役時、通算129勝を記録し、阪神にも9シーズン在籍した下柳剛氏がYouTubeチャンネル『柳に風』を2月20日に更新。春季キャンプにも足を運んだ同氏が、今季のチームの印象や期待の若手選手の名前を挙げている。

 下柳氏は「裏方さんも含めて、藤川監督の明るい性格がキャンプの雰囲気に出ていたように感じた」と現場の様子を伝えながら、「藤川監督が『オープン戦から勝てるという形をとりたい』と初日にチーム全体に呼びかけていた」と指揮官の意欲も紹介。

 その上で下柳氏は、「去年がオープン戦で全然打てなくて『まだオープン戦だ』と言っている間に開幕して、開幕ダッシュできずに2位に終わっている」と昨年の序盤の出遅れを振り返り、今季のオープン戦では選手の見定めも行いつつも勝つことも重要であると訴え、「開幕ダッシュは本当に大事だから、いいスタートを切って欲しい」と語っている。

 また、新シーズンでの活躍が期待される若手投手では、昨年不振に終わった及川雅貴、入団7年目の川原陸の名前を挙げた。

 それぞれ、キャンプ視察で目にした感想も交えての評価を送っており、及川に対しては、「去年秋には、リリースポイントは安定していた。球の力があり、スライダーチェンジアップもしっかり投げられる。先発枠として面白く使えるのでは」と指摘。そして、昨年最終戦でプロ初登板を果した川原については、「面白いタイミングで足を着いて、間があって投げるというタイミングが取りづらいフォーム」などと説明しており、「インサイドに強いボールを投げていた。面白いかなと思っている」と印象を語っている。

 下柳氏が強く求める開幕ダッシュのためには、伸び盛りであるプレーヤーの活躍も不可欠。ここからのオープン戦でどれだけ首脳陣にアピールできるか。多くの若手選手のパフォーマンスにも注目が集まる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【柳に風(下柳剛公式チャンネル)の当該動画はこちら/https://www.youtube.com/watch?v=VZZUzKkswiA

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