ジャンプのタイミングと同時に超高速バックブローが顔面に着弾。試合開始わずか1分で飛び出した“格ゲー”も真っ青の流れるような衝撃的な秒殺KOに実況席の魔裟斗も「あそこでバックハンドが来るとは…」と驚きを隠せない様子だった。【映像】衝撃のバッ…
ジャンプのタイミングと同時に超高速バックブローが顔面に着弾。試合開始わずか1分で飛び出した“格ゲー”も真っ青の流れるような衝撃的な秒殺KOに実況席の魔裟斗も「あそこでバックハンドが来るとは…」と驚きを隠せない様子だった。
2月9日、国立代々木競技場 第二体育館で行われた「K-1 WORLD MAX 2025」で、ダリル・フェルドンク(オランダ)とジョムトーン・ストライカージム(タイ)の海外勢同士が対戦。デビュー戦で“和島大海を倒した男”フェルドンクが“64秒殺”でK-1に再び衝撃を与えた。
ヨーロッパのキックプロモーション「Enfusion」の王者としてK-1に登場したフェルドンクと、ラジャダムナンスタジアム4階級やWBCムエタイ、さらにはボクシングでOPBF東洋太平洋王者と立ち技を極めたタイのレジェンド・ジョムトーンの対戦は、あまりにもあっけない秒殺決着となった。
ジョムトーンの軽いコンビネーションに、強烈な左ローで返したフェルドンクは一気に距離を詰めてプレッシャーをかける。対するジョムトーンも重いパンチで返すが、恐れることなくフェルドンクは近い距離で躍動感のある右ヒザを放つ。
ボクシング仕込みの重い左にヒザで返すジョムトーン、さらに左ミドルと蹴りの切れ味も鋭い。するとカウンターで絶妙に合わせた左で、フェルドンクが一瞬グラつく。「効いた」「タイミング」「ジョムトーン勝ったな」と序盤から誰もが格の違いを感じる展開だったが、その矢先に魔裟斗も驚いたまさかのシーンが訪れる。
カウンターを効かせたジョムトーンは、一気にギアを上げ前へ、クリンチで逃れたフェルドンクは離れ際に一発パンチを入れて、右の飛びヒザ。序盤と全く同じ動きを素早く察知したジョムトーンが素早く反応するが、飛びヒザの流れからくるりと一回転したフェルドンクの高速バックブローが顔面にめり込んだ。
「グシャっ」と鈍い音とともに、被弾したジョムトーンは前のめりに崩れてコーナーポストに激突。危険を察知したレフェリーが即試合を止めた。あまりにも鮮やかかつクリーンヒットした会心のひと振りにファンも「ドンピシャだったな」「当て感やばっ」「あのバックハンドは見えない」「声出してもうた」と騒然。実況席の魔裟斗も「あそこで、バックハンドが来るとは思わなかった!」と思わず唸った。
スロー映像では、ゆるいジャンプから高速の拳がアゴに突き刺さりジョムトーンの脳がグラリと揺れるシーン。改めて魔裟斗は「ヒジとか当たっちゃうかなという距離をしっかりグローブで当ててましたね。あの近い距離を理解してバックハンドブロー出してますよね…」とフェルドンクの狙いすました一撃に驚嘆していた。