「ジャパネット杯 春の高校バレー」第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会第3日(7日、東京体育館)男子3回戦で、洛南(京都)が、川内商工(鹿児島)に1-2で敗れた。エースで主将の中上烈(3年)を擁し、優勝候補の一角として挑んだが、相手…

「ジャパネット杯 春の高校バレー」第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会第3日(7日、東京体育館)男子3回戦で、洛南(京都)が、川内商工(鹿児島)に1-2で敗れた。エースで主将の中上烈(3年)を擁し、優勝候補の一角として挑んだが、相手の速いコンビバレーに翻弄され、惜敗。中上は、「自分が最後に託されたところで打っていけなかった。自分がゲームをつぶしてしまった。一番大切なところで、今まで通りできなかったのは、一番悔いが残る」とうつむいた。

第1セットから、相手の連続得点で試合が始まり、その後はシーソーゲーム。19-25で先行され、後がない状況に。第2セットも中盤までは競る展開となったが、15-13から5連続得点。中上のパワーのある強烈なスパイクで3枚ブロックを粉砕するなど、25-19で取り返した。

最終第3セットは、競る中でもじわじわ得点を離し、18-12で突き放しにかかった。だが、そこから相手に8連続で奪われ、18-20で逆転された。洛南のセッター・樋口卓朗(3年)はエースに何度も上げ続け、中上もそれに応えたが、冷静さを欠いて最後は一歩及ばす。22-25で試合終了となった。中上は、「自分への責任や、チームへの責任を全部背負うのは自分。その重圧に最後に耐え切れずに、冷静さに欠けてしまったのが、一番の敗因」と語った。

昨夏には、高校選抜の一員として国際大会に出場。超高校級のアタッカーとして注目も浴びてきた。洛南での3年間を振り返り、「すごく楽しい3年間でした。嫌なこともあったし、バレーがもう嫌だと思ったこともあったけど、みんなが駆け寄ってくれて、本当に全員で楽しくできた3年間だった」と話した。

卒業後には、早大に進学し、さらに技を磨いていく。「注目に見合う選手になりたい。将来の夢は、日本代表や、SVリーグで活躍すること」と中上。悔しさをばねに、夢に向かって突き進む。