世界で活躍するアスリートのコンディショニングやトレーニングをサポートしている、スポーツトレーナーに、バランス感覚を整えるトレーニングを伺いました。バランス感覚を整えることは、身体の不調を改善し、スポーツのパフォーマンスアップにも繋がります…

 世界で活躍するアスリートのコンディショニングやトレーニングをサポートしている、スポーツトレーナーに、バランス感覚を整えるトレーニングを伺いました。

バランス感覚を整えることは、身体の不調を改善し、スポーツのパフォーマンスアップにも繋がります。ぜひチャレンジしてみてください。

【関連記事】アスリートに有効なフロントスクワット!体幹にも効く種目を筋トレ博士が伝授!

バランス感覚をチェックする

 さまざまな生活習慣や癖により、自分では気づかないうちに体のバランスが崩れてしまいます。バランスが崩れることは肩こり、腰や膝の痛みや辛さの原因、そして、スポーツパフォーマンスにも重要な「感覚」にも大きな影響を与えます。

今回の連載では「左右のバランス」をチェックする方法と、バランス感覚と整えるためのトレーニングをご紹介します。まずは、チェック方法です。

□チェック.1

① 真っすぐに立つ。左右の足の指先もしっかりと閉じる。
② 「右足のかかと」と「左足のつま先」がくっつくように右脚を前に出す。バランスが取れたら、目を閉じる。左右どちら側に倒れるか、ぐらつくかをチェックする。

③ 反対側も同様に。「左足のかかと」と「右足のつま先」がくっつくように左脚を前に出す。バランスが取れたら、左右どちら側に倒れるか、ぐらつくかをチェックする。

→チェック1-②③
倒れた側が弱い。(右に倒れた場合は、右側にバランスが崩れている)

□チェック.2

① 真っすぐに立つ。左右の足の指先もしっかりと閉じる。
② 上半身はリラックスしたまま、右脚をあげて30秒キープできるか。さらに目を閉じて15秒キープ。
左右のどちらにバランスが崩れるかをチェック。

③ 反対側も同様に。上半身はリラックスしたまま、左脚をあげて30秒キープ。目を閉じて15秒キープ。左右のどちらにバランスが崩れるかをチェック

→チェック2-②③
ぐらついてしまう軸足側が弱い
(例)左が軸足の時にグラつく場合は、左側が弱い

□チェック.3

① 両腕を前に出して、目を閉じる。

② その場で足踏み50回

―注意―
音が聞こえない静かな場所で行なうようにしましょう。耳からの情報で、正確にチェックできない可能性があります。

→チェック3
最初の立ち位置から、右側に回っている場合は、右側が弱い。左側に回っている場合は、左側が弱い。

□どちらが弱い??

チェック1~3で、倒れた側・バランスが崩れる回数が多かった方が弱くなっていると言われています。
例)①右、②右、③左 →右側のバランスが弱くなっている

次回からは、バランスを整えるトレーニングをご紹介します。

【関連記事】「こむら返り」は体からの危険信号

【関連記事】腹筋が割れない人はこれを試して!効果的な「ドローイン」

【関連記事】筋トレ歴30年の「筋トレ博士」が伝授!腹筋をバキバキに割るならこれ!

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

スポーツトレーナー 堤 由輔(つつみ・ゆうすけ)

堤 由輔

コンディショニング、トレーニング、リハビリ、機能解剖学や栄養学など、幅広い知識を持ち、国際大会への帯同実績もある。また、肩凝り腰痛など、慢性的な不調を改善する施術も得意としている。

日本体育協会公認アスレティックトレーナー
TPI認定ゴルフフィットネストレーナー
JGFO認定ゴルフフィットネストレーナー
EBFA公認ベアフットリハビリスペシャリスト
IHTA認定メディカルトレーナー
食アスリートジュニアインストラクター