京都市で22日にあった全国高校駅伝競走大会(日本陸上競技連盟など主催)に、県高校駅伝で優勝した世羅(世羅町)の男子と銀河学院(福山市)の女子、中国地区代表に選ばれた西条農業(東広島市)の男子、世羅の女子が出場した。銀河学院は2回目の出場で…
京都市で22日にあった全国高校駅伝競走大会(日本陸上競技連盟など主催)に、県高校駅伝で優勝した世羅(世羅町)の男子と銀河学院(福山市)の女子、中国地区代表に選ばれた西条農業(東広島市)の男子、世羅の女子が出場した。銀河学院は2回目の出場で8位入賞(1時間9分19秒)を果たした。世羅は男子が21位(2時間6分59秒)、女子が24位(1時間11分25秒)。西条農業は52位(2時間12分33秒)だった。
銀河学院は「気持ちで勝ち取る日本一」を合言葉に練習を重ね、2度目の都大路で念願の入賞を達成した。選手5人は、森政芳寿監督がそれぞれの腕に書いた「強い心でのびのびと」の文字と共に走った。
1区では細見芽生主将(3年)が一時は先頭争いをする快走を見せ、5位でたすきを渡した。2区の岩村莉奈選手(1年)は順位を一つ上げ、3区の山根優奈選手(2年)、4区川手央都選手(1年)、5区中塔美咲選手(3年)が粘り抜いて、8位入賞を果たした。
細見主将は「区間賞を目指していたので悔しさもあるが、良い流れをつくることができ、それを全員が受け継いでくれた」と笑顔で話した。岩村選手は「たすきを受け取る時に、細見先輩が『がんばって』と言ってポンと背中を押してくれた。おかげで緊張がほぐれ、自信を持って走ることができた」と言う。
森政芳寿監督は「うちのチームとしては最高の状態で戦えた。昨年は3秒差で入賞を逃したが、ゴールした時にその悔しさがぱっと飛んだのではないか」と満足げだった。
世羅の男子は、向津翼主将(3年)が2区で4位、女子ではケニヤ人留学生ローズ・ワングイ選手(3年)が3区で2位になるなど善戦した。
向津主将は「自分らしい走りができ、収穫があった。後輩には今年の悔しさをバネに、練習方法などで新しいことに挑戦してほしい」と話す。
井上菜名主将(3年)も「自分が主将の時に県代表の座を失って申し訳ない気持ちでいっぱいだったが、周囲に支えられてここに戻ってこられた。来年は県代表として出場してほしい」と後輩にエールを送った。
西条農業の小池千勇主将(2年)は「全国のトップクラスの選手と走る貴重な機会だった。来年は県代表を目指す」と、決意を語った。3年生で唯一出場した曽我優皇選手は2区で自己ベストを出した。「自分以外は来年も残るので、今回の経験をいかして都大路に出てほしい」と話していた。(菅野みゆき)