2010年育成6位の甲斐が巨人へFA移籍、支配下1位の山下は2022年限りで引退 ソフトバンクから国内FA権を行使した甲斐拓也捕手は、巨人への移籍を決めた。楊志館高から2010年育成ドラフト6位で入団し、ゴールデングラブ賞に7度輝くなど球界…

2010年育成6位の甲斐が巨人へFA移籍、支配下1位の山下は2022年限りで引退

 ソフトバンクから国内FA権を行使した甲斐拓也捕手は、巨人への移籍を決めた。楊志館高から2010年育成ドラフト6位で入団し、ゴールデングラブ賞に7度輝くなど球界屈指の捕手へのぼりつめた。ここではソフトバンクの同年ドラフト指名選手を検証する。

 ソフトバンクはこの年、支配下5人、育成6人を指名。支配下では広島経大から2位で入団した柳田悠岐外野手が大スターになった。MVPに2度輝き、首位打者と最多安打を2度ずつ、最高出塁率を4度獲得。ベストナインに8度、ゴールデングラブ賞に6度輝いている。

 育成では蒲郡高から4位入団の千賀滉大投手が7年連続2桁勝利を挙げるなどエースとして君臨。2023年からメッツでプレーしている。城北高から同5位で入団した牧原大成内野手は2023年WBC日本代表に選出され、今季も故障離脱期間があったが、78試合に出場した。

 一方、習志野高から1位入団した山下斐紹捕手は、ソフトバンクでは2016年の13試合出場が最多だった。2017年オフに交換トレードで楽天に移籍、2018年は自己最多の43試合に出場したが、2020年オフに戦力外に。育成で中日に入団し、2年間で25試合に出場したものの2022年オフに2度目の戦力外を受け、現役引退。今年、コカインを含む粉末を所持したとして、麻薬取締法違反(所持)の罪に問われ、懲役1年、執行猶予3年(求刑懲役1年)の判決が言い渡された。

 支配下では3位の南貴樹投手は1軍登板なし、同4位の星野大地投手は11登板、同5位の坂田将人投手は1軍登板なしだった。育成でも1~3位の選手は支配下昇格することなく現役生活に幕を閉じた。(Full-Count編集部)