11月10日、ベガルタ仙台がJ2最終節をホーム・ユアテックスタジアムで迎えた。クラブの命運を懸けたこの試合を、サポータ…
11月10日、ベガルタ仙台がJ2最終節をホーム・ユアテックスタジアムで迎えた。クラブの命運を懸けたこの試合を、サポーターが熱く後押しした。
J2最終節は、J1自動昇格の残り1枠と、J1昇格プレーオフ進出を懸けたものとなった。ベガルタ仙台の、この試合の開始時点での順位は7位。とはいえ、他会場で直接対決があったため、勝利すればプレーオフに進出できることに。
迎えた相手は大分トリニータ。仙台にとっては初のJ2降格を味わった相手という、歴史的な因縁もある試合となった。
その試合を前に、ベガルタ仙台のサポーターが立ち上がった。バックスタンドに巨大なコレオを出現させたのだ。ビッグフラッグの隣に浮かび上がったのは、「30th」の文字。仙台が30年の歴史を刻んできたことを示すものだ。
2度のJ1昇格と2度の降格。それだけでなく、さまざまな歴史がこのユアスタを舞台に、そして、Jリーグを舞台に起きてきた。その荒波を乗り越えてきたクラブの歴史を文字に託して、選手の心を熱くした。
■「ユアスタ美しすぎるわ!」
1万8361人が駆け付けたユアスタで演出されたこのコレオはたちまち、SNS上で拡散。以下のような声が上がった。
「素敵なコレオ」
「紅葉してるみたい!」
「コレオきれい」
「世界無形文化遺産認定の画像」
「ユアスタ美しすぎるわ!」
「満員のユアスタ最高でした」
「今日のユアスタ凄かった」
5バックを敷く相手に、仙台は前半のうちに先制する。真瀬拓海がヘディングで折り返したところ、相手選手がゴールネットを揺らしてしまったのだ。
その後、郷家友太の魂のこもったゴールも生まれて2点差に。終盤、1失点したものの、見事に勝利を手にした。
仙台はまず、V・ファーレン長崎とプレーオフの1試合目を戦う。それに勝利して目指すのは、12月7日の決勝だ。モンテディオ山形とのみちのくダービーであっても、木山隆之監督率いるファジアーノ岡山との試合となっても、仙台は負けない。この勢いのままに、J1昇格をつかみ取る。