今年は史上初めて、秋華賞組の3歳馬が出走しないエリザベス女王杯(3歳上牝・GI・芝2200m)となった。そこでこれまでに秋華賞をステップにエリザベス女王杯を制した馬や穴をあけた馬、あるいは秋華賞組の出走が少なかった年を振り返る。 これま…

 今年は史上初めて、秋華賞組の3歳馬が出走しないエリザベス女王杯(3歳上牝・GI・芝2200m)となった。そこでこれまでに秋華賞をステップにエリザベス女王杯を制した馬や穴をあけた馬、あるいは秋華賞組の出走が少なかった年を振り返る。

 これまでに秋華賞組の勝ち馬は6頭だ。順に02年のファインモーション、03年のアドマイヤグルーヴ、07年のダイワスカーレット、08年のリトルアマポーラ、13年のメイショウマンボ、17年のモズカッチャン。リトルアマポーラを除く5頭には秋華賞3着以内、かつ当日の単勝オッズが10倍未満という共通項があった。一方、単勝2桁人気で馬券に絡んだのは2頭。96年3着のシーズグレイスと22年2着のライラック。ともにGIは未勝利だが、ともに重賞での馬券圏内が複数回ある実力馬だった。

 最後に秋華賞組の出走が少なかった年を見てみよう。僅か1頭の参戦だった年は3回。12年はヴィルシーナが2着、18年はカンタービレが6着、そして昨年はハーパーが3着だった、したがって「出走が少ない=苦戦傾向」というわけではない。

 これらは今年使えないデータだが、来年以降の馬券検討に役立つはず。是非とも覚えておいていただきたい。