◇国内女子◇最終プロテスト 最終日(1日)◇大洗GC (茨城)◇6602yd(パー72)5回目の挑戦で合格した六車日那乃は「気持ちが折れそうになる時もあった」という。ホールアウト後に時間が経ち、合格ライン上の19位タイが確定すると、大粒の涙…
◇国内女子◇最終プロテスト 最終日(1日)◇大洗GC (茨城)◇6602yd(パー72)
5回目の挑戦で合格した六車日那乃は「気持ちが折れそうになる時もあった」という。ホールアウト後に時間が経ち、合格ライン上の19位タイが確定すると、大粒の涙を流した。
初出場は2020年。尾関彩美悠、佐久間朱莉と同じ日本ゴルフ協会(JGA)ナショナルチームのメンバーだった18歳は「振るのが怖かった」と緊張感に押しつぶされて、最終プロテストを63位で終えた。21年は2次予選敗退で最終にも進めず、22年は合格に1打届かぬ21位。昨年は35位で3打及ばなかった。
今年は“違う”との思いはあった。「試合に出ても悪い状況から巻き返してきた」と直近のツアー出場だった10月「スタンレーレディスホンダ」は初日76位から、2日目に「65」をマークし14位までジャンプアップした。「まだ不安な気持ちもあるけど今年はいけるかな…」と少しばかり自信をつけて臨めていた。
悪天候から初日に「75」の51位と出遅れ、2日目に「70」で合格圏内の11位に順位を上げた。3日目は「73」で18位に後退して「圏内にいたのに落ちた気分だった」という。
迎えた最終日は、指導を仰ぐ辻村明志(つじむら・はるゆき)コーチから「絶対やるぞ」と言葉をかけられ、2バーディ、4ボギーの「74」で終えた。「思うようにいかなかったが最後まで諦めなかった」と頑張った。最終18番のボギーでホールアウト直後は合格圏外だったが、合格ラインが降りてきて19位タイで滑り込んだ。
同じ辻村門下生の“姉弟子”に上田桃子、吉田優利、渋野日向子らがいる。中でも、38歳になってなお、第一線で活躍するツアー通算17勝の上田は憧れだ。「上田桃子プロのようになりたい」。ついにスタートラインに立つ日がやってきた。(茨城県大洗町/松島流星)