<陸上:日本選手権(パリ五輪代表選考会)>◇3日◇静岡スタジアム◇男女1万メートル参加標準記録を突破した上で優勝すれば代表内定だったが、男女ともにパリ五輪の内定者は出なかった。男子は葛西潤(23=旭化成)が27分17秒46で制したが、参加標…

<陸上:日本選手権(パリ五輪代表選考会)>◇3日◇静岡スタジアム◇男女1万メートル

参加標準記録を突破した上で優勝すれば代表内定だったが、男女ともにパリ五輪の内定者は出なかった。

男子は葛西潤(23=旭化成)が27分17秒46で制したが、参加標準(27分0秒00)には及ばなかった。ただ、日本歴代4位の好タイムに「うれしい気持ちだけです。無事に勝てて良かった。よく練習後に自分に拍手をしますが、今日は一番拍手をしました」と笑みを浮かべた。

男子2位は太田智樹(26=トヨタ自動車)で27分20秒94。同3位は前田和摩(19=東農大2年)の27分21秒52。実業団選手にも引けをとらない走りを見せ、U20(20歳未満)日本新記録を樹立した。

女子は22年世界選手権から2大会連続代表の五島莉乃(26=資生堂)が30分53秒31で優勝も、参加標準(30分40秒00)に届かず。自己ベストを更新したが「(参加標準の)タイムを切る事ができず、悔しさが残るレースだった」と涙を浮かべた。

両種目とも代表切符獲得の可能性が残されており、6月30日時点の世界ランキングで出場枠27位以内に入る必要がある。