規格外の強さを発揮してきた井上。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext  東京ドームという檜舞台でいかなる“ショー”を繰り広げるか。日本の偉才に文字通り世界中の熱視線…

 

規格外の強さを発揮してきた井上。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext

 

 東京ドームという檜舞台でいかなる“ショー”を繰り広げるか。日本の偉才に文字通り世界中の熱視線が注がれている。来る5月6日に東京ドームで行われる元世界2階級制覇王者のルイス・ネリ(メキシコ)との防衛戦に臨むボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)だ。

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 2年ぶりの防衛戦に挑む井上と対峙するネリは直近4戦4勝、11月にWBC年次総会で指名挑戦者に選ばれるなど実績も十分。だが、敵なしの強さを誇る「怪物」の評価は揺るぎない。

 数多の猛者をリングに沈めてきた強さを目の当たりにしてきたライバルの国内メディアも、井上の“圧勝”を予想する。ノニト・ドネアやマーロン・タパレス(どちらもフィリピン)の母国紙『Daily Tribune』は「フィリピンの格闘技ファンでさえも、このメガマッチに関心を寄せるのは世界最高のパンチャーであるイノウエがいるからだ」と断言。

 そして、ドネアとタパレスを「イノウエのキャリアで最も著名な犠牲者だ」と綴る同紙は、「ドネアはリマッチで完膚なきまでに叩きのめされ、タパレスは勇敢だったが怪物の餌食になった」と強調。「東京ドームでゴングが鳴る頃には、多くのフィリピン人がオンラインで観戦しようと全力を尽くすことになる」と国内での関心度の高さを論じた。

 ネリの実力にも「両拳にダイナマイトを詰めている。決して侮ってはいけない」と期待を寄せる同紙だが、やはり優位と見るのは井上だ。こうも記している。

「仮にイノウエがコンディションを万全でないまま試合に臨むようなことがあれば、日本人たちの前で敗れることになるかもしれない。しかし、彼の仕事に対する倫理観と、今回の12回戦で何が懸かっているかを考えれば、最悪の状態で対戦する可能性はゼロだ。

 もはや議論の余地などない。彼は究極のパッケージだ。パワー、タイミング、技術、スタミナ、耐久力、そして勇気。ネリのパワーも凄まじいが、イノウエが負けるのは100万分の1で会心のパンチを食らった時だけだろう。それ以外は、あらゆる面でイノウエが上回っている」

 さらに同紙は井上を「もはやゴジラだ。おそらく次も瓦礫の中から無傷で出てくる」と独特な表現で絶賛。ボクシング界を沸かせる激闘を繰り広げてきた雄姿は、数多の名手を輩出してきたフィリピンの人々をも魅了している。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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