大相撲の春巡業が25日、千葉・木更津市で行われた。腰痛で3月の春場所を途中休場した横綱・照ノ富士(伊勢ケ浜)が今巡業で初めて申し合いに参加。大関・霧島(音羽山)と8番取って5勝3敗だった。踏み込んでから左上手を素早く引き、力強く寄り切る場…

 大相撲の春巡業が25日、千葉・木更津市で行われた。腰痛で3月の春場所を途中休場した横綱・照ノ富士(伊勢ケ浜)が今巡業で初めて申し合いに参加。大関・霧島(音羽山)と8番取って5勝3敗だった。踏み込んでから左上手を素早く引き、力強く寄り切る場面も見られた。

 部屋での稽古も含めて相撲は取っていなかったといい、横綱は「今日が初日。体を動かす程度という感じだった。筋トレとかやっているから、まだ筋肉が固まっている。相撲の筋肉にしていく。思ったよりは悪くない」と感想を述べた。

 9度目の優勝を果たした1月の初場所後は、インフルエンザや糖尿病の悪化に苦しみ、春場所にも影響が及んだという。「でも、そんなことを言っていたらプロとして良くないことだから」としながらも、「20キロくらい体重が落ちてしまった」とも明かした。ただ現在は「糖尿病も安定してきたし、いい感じで来ている」と順調ぶりをうかがわせた。

 復活を期す夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)に向けては「ここからが大事じゃないですかね。アクシデントが起きなければいい。体と相談しながらペースを上げる」と前向きに語った。