今週の土曜日は、阪神競馬場で阪神牝馬ステークス(GII・芝1600m)が行われます。  阪神牝馬Sが阪神芝1600mになった16年以降の8レースを見ると、関西馬が8勝2着7回3着8回に対し関東馬は2着1回のみ。関西馬が圧倒的な良績を残し…

 今週の土曜日は、阪神競馬場で阪神牝馬ステークス(GII・芝1600m)が行われます。

 阪神牝馬Sが阪神芝1600mになった16年以降の8レースを見ると、関西馬が8勝2着7回3着8回に対し関東馬は2着1回のみ。関西馬が圧倒的な良績を残しているのは覚えておきたいところです。

 関西馬で注目したいのは前走の人気です。16年以降の阪神牝馬Sで5番人気以内だった関西馬が7勝2着5回3着3回。単勝回収率237%、複勝回収率117%と優秀な成績を収めています。

 前走で人気になるのはそれだけ実績や近況に優れた実力馬であると言えます。今回の舞台となる阪神芝1600mは外回りで直線も長くなっていますので、能力のある馬が力を発揮しやすいのでしょう。前走である程度に支持を集めている馬が力通りの走りを見せていると言えそうですし、今年も関西馬については前走の人気に注目してみるのもいいかもしれません。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
関東馬で前走2着以下
[0-0-0-8]複勝率0%
該当馬:ウンブライル、モリアーナ、ライラック
(過去の該当馬:23年ウインシャーロット2番人気4着、18年ソウルスターリング2番人気10着)
※特に言及のない限り、データは阪神芝1600mで開催された16年以降の8レースを対象にしています。

 上位人気が予想されるウンブライルが該当しました。

 関西馬が圧倒的な強さを見せる阪神牝馬Sで、データ対象期間内の関東馬は2着1回のみと大苦戦。関東馬で唯一馬券に絡んだのは21年のマジックキャッスル。同馬は前走の愛知杯で勝利を収めていましたし、近況の勢いそのままに結果を残したと考えられます。

 しかし、ウンブライルをはじめとする今年の関東馬で前走1着馬はいません。特に人気が予想されるウンブライルは前走で9着と惨敗。大敗直後で精神的なダメージも心配ですし、人気ほどの信頼はしづらい印象です。実績は十分ですが不安要素を抱えているのは事実ですし、配当妙味が薄いとなれば本馬の評価を落とす事も一考したいところです。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。