1Q2Q3Q4Q計早大20114立大435517▽得点者増田1、水野1、西川1、横幕1 新体制『柏原組』は、東京六大学交流戦の開幕をもって新シーズンをスタートさせた。昨季のリーグ戦で惜しくもFINAL4進出を逃した早大は、今季の目標として…

 1Q2Q3Q4Q
早大
立大17
▽得点者
増田1、水野1、西川1、横幕1

 新体制『柏原組』は、東京六大学交流戦の開幕をもって新シーズンをスタートさせた。昨季のリーグ戦で惜しくもFINAL4進出を逃した早大は、今季の目標として「学生王者」を掲げた。初戦の相手は昨季全日本大学選手権準優勝の立大。第1Q(クオーター)から、立大の攻撃に圧倒され、5点ビハインドで前半を終えると、後半はさらに加速した相手の勢いに飲まれ、4ー17の完敗に終わった。


今季主将を務めるG柏原陽菜乃主将(創理4=東京・大妻多摩)

 強風の吹き荒れる中で行われた試合は1Q3分、左上からのパスを通され、先制点は立大に許す。しかし、5分にはMF増田明香(法3=東京・国学院久我山)がゴール前でパスを受け、そのままシュートを決め、同点に追いついた。その後も、MF脇田萌衣(教4=東京・白百合学園)が相手ディフェンス陣に果敢に攻め込み、フリーシュートを獲得するが、ここを決め切ることができず。そこから立て続けに3点を失い、終了間際にAT水野文萌(創理3=埼玉・早大本庄)のフリーシュートで1点を返し1Qを終えた。なんとか追いつきたい早大だったが、2Qは我慢の時間を強いられる。立大のパス回しに翻弄(ほんろう)され、自分たちのペースに持っていくことができない。自陣でのクリアミスも響き、開始5分までに2点を奪われる。8分にはMF増田がフリーシュートの機会を得るも、またも決めきれず。12分にもう1点を追加され、2―7で試合を折り返した。


フリーシュートに臨むMF増田

 迎えた3Q、開始2分でAT西川佳(文構4=東京・東洋英和女学院)がゴール裏からのパスを通し、シュートを放ってゴールを決める。反撃の兆しが見えたように思われたが、2度のフリーシュートを外したことで、流れは一気に立大に。「今まで対戦してきた相手とリズムが違う」(MF増田)立大の攻撃に苦戦し、大量失点を許す。4Qも全く相手の勢いを止めることができず。AT横幕円香(文構4=神奈川・公文国際学園)がシュートを沈め1点を返すが、終わってみれば4―17と、課題の残る結果となった。


仕掛けるMF横幕

 強豪・立大に力の差を見せつけられた敗戦だった。また、5回のフリーシュートの機会を得るも、決めたのは1回のみ。ここを決め切れない甘さの目立つ試合となってしまった。次戦の東大戦では、今試合で浮き彫りになった課題を修正し、快勝を収めることを期待したい。

(記事 長屋咲希 写真 廣野一眞、坂部翔子、西村侑也)

コメント

MF増田明香(法3=東京・国学院久我山)

――試合を振り返っていかがですか

 自分たちのやってきたことを試す場として今日を迎えましたが、相手の雰囲気に押されてできることができなかったという感じです。

――チームで意識したことはありますか

 12月から基礎の力を徹底してグラボなど、細かなところから積み上げてきました。

――今日の反省点はどのようなところですか

 試合終わってみて、相手に勝っているところが一つもないというか、ディフェンスの対峙力やフォローの後の戻り、ダウンボールの取り切り、切り替えの早さなど全部ちょっとしたところで早大の甘さが出てしまった試合でした。

――ご自身のプレーを振り返っていかがですか

 1点は決められたのですが、その後のフリーシュートが2本あってどちらも外してしまって、フリーシュートをしっかり決め切ることで点数につながっていくと思います。ディフェンス面では今まで対戦してきた相手と少しリズムとか違って、そこで苦戦してしまって、チームとしても個人としてもそこで臨機応変に対応できなかったところが、この点差につながってしまったと思います。

――相手のオフェンスはどう感じましたか

 キーマンがはっきりしていて、個人が強いというのと他の大学と違って1回守れても、粘って攻めてくるというところがすごかったです。フォローの出方や戻りとかもすごくて、私たちが慣れていなくて苦戦を強いられてしまったなという感じです。

――次戦に向けて意気込みをお願いします

 東大戦ですが、今まで自分たちがやってきたことをやれば勝ち切れる相手だと思うので、今日出た反省をしっかり持ち帰って残り1週間詰めて、細かいところから積み上げていけるようなラクロスをしていけたらなと思います。1Qから自分たちで雰囲気をつくっていけるように頑張りたいです。