◆プロボクシング ▽WBC&WBA世界フライ級(50・8キロ以下)王座統一戦12回戦 〇WBC王者・寺地拳四朗(12回TKO)WBA王者・ユーリ阿久井政悟●(13日、東京・両国国技館) ユーリ阿久井政悟は、最終ラウンドに逆転のTKO負けを喫…
◆プロボクシング ▽WBC&WBA世界フライ級(50・8キロ以下)王座統一戦12回戦 〇WBC王者・寺地拳四朗(12回TKO)WBA王者・ユーリ阿久井政悟●(13日、東京・両国国技館)
ユーリ阿久井政悟は、最終ラウンドに逆転のTKO負けを喫し涙に暮れた。11回までの採点でリードしたが、あと一歩のところで寺地拳四朗に一気にたたみかけられ、レフェリーストップ。しばらくリング上でうずくまり、悔しそうな表情でリングを下りた。激戦で口元を3センチ裂傷し、試合後は会見を行わず、倉敷守安ジム・守安竜也会長(71)と病院へ直行した。
両国国技館は、92年に自身のリングネームに由来する勇利アルバチャコフがWBC王座を初奪取した場所。“本家”の勇利が9度防衛した緑のベルトを果敢に奪いにいった。過去にスパーリングでやられた拳四朗に、何度も右をヒットさせた。
6月末に生まれる第3子の長男を「王者のまま迎えたい」という目標は果たせなかったが、これで終わりではない。「減量がきついので、階級を上げたい気持ちもある」と明かす。フライ級にとどまるか、1階級上のスーパーフライ級で2階級制覇を目指すのか。敗戦を糧に再起の道を歩む。(田村 龍一)