【MLB・スプリングトレーニング】レッズ5-4ドジャース(2月29日・日本時間3月1日/グッドイヤー) MVP経験者が活躍したとなれば、もはや敵味方も関係ないほど盛り上がる。2018年にMVPを獲得したドジャースのスーパーユーティリティプレ…

【MLB・スプリングトレーニング】レッズ5-4ドジャース(2月29日・日本時間3月1日/グッドイヤー)

 MVP経験者が活躍したとなれば、もはや敵味方も関係ないほど盛り上がる。2018年にMVPを獲得したドジャースのスーパーユーティリティプレーヤーのベッツが、6回1死一塁からレフトへ豪快な2ランを放った。敵地での試合ではあったものの、打った瞬間に確信したというようなビッグアーチに、打球が舞い上がった瞬間からスタンドでは女性ファンと思われる黄色い声援も。シーズン開幕まで1カ月を切った中、世界一を目指すスター選手がいよいよ調子を上げてきた。

【映像】手応え抜群!打った瞬間HRを確信したベッツ

 ベッツといえば、昨春に行われたWBCの決勝直前、大谷翔平が「憧れるのをやめましょう」という名言を生んだ際の「憧れる選手」の一人として紹介した選手。走攻守全て揃ったプレーヤーで、過去に守備でも外野手として6回もゴールドグラブを獲得しているにも関わらず、今シーズンからはセカンドをメインで任されるという、ドジャースの中心人物だ。

 大谷の加入によりベッツ、大谷、フリーマンという強打者3人が並ぶことになるが、この日の出場はベッツだけ。第1、2打席と凡退していたが、第3打席で“本気”になった。6回1死一塁、カウント2-1から真ん中やや内寄りに入ってきたストレートを強振すると、打球は抜群の角度を保って悠々とレフトスタンドに到着。打球音がした瞬間、球場からは「キャー!」と黄色い声援が響き続けると、打ったベッツもこれは行ったとばかりに余裕の表情で走り出し、ゆったりとダイヤモンドを1周してきた。

 この打席を終えた後、道具を持ってダッシュで球場を後にしたが、175.3センチ・81.6キロというメジャーリーガーの中では小柄な方とは思えない力強いスイングはさすがのひとこと。ナ・リーグ西地区での優勝は当たり前、目標はワールドチャンピオンというドジャースだが、相手チームにとっては、試合開始早々にベッツを打者として迎えるのは、いきなりピンチ到来という気分だろう。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)