名古屋競馬場で2月29日(木)に行われるかきつばた記念(4歳上・JpnIII・ダ1500m)。全日本的なダート路線の体系整備により、今年から2月下旬に移動したうえで、ハンデキャップ戦からグレード別定戦に変更された。今後はかしわ記念やさき…

 名古屋競馬場で2月29日(木)に行われるかきつばた記念(4歳上・JpnIII・ダ1500m)。全日本的なダート路線の体系整備により、今年から2月下旬に移動したうえで、ハンデキャップ戦からグレード別定戦に変更された。今後はかしわ記念やさきたま杯への前哨戦的な位置付けとなる。

 JRA所属馬の5頭はいずれも重賞実績が豊富で強力。対する地方勢はダートグレード競走初制覇を狙う船橋のスマイルウィが中心になりそうだ。好メンバーが揃った一戦を制し、JpnIの舞台へと名乗りを挙げるのはどの馬か。発走予定日時は29日(木)の19時35分。主な出走予定馬は以下の通り。

■サンライズホーク(セ5、栗東・牧浦充徳厩舎)

 デビュー2戦目からダートに転じると、4連勝を飾って瞬く間にOP入りを果たす。昇級後は10着、6着、9着だったが、昨夏のサマーチャンピオンからブリンカーを着用するといきっぷりが一変。同レースで重賞初制覇を飾ると、続く兵庫ゴールドTも連勝した。今回は距離が100m延びるものの、同じ右回りなら再びチャンスだ。

■スマイルウィ(牡7、船橋・張田京厩舎)

 南関東が誇るトップマイラー。競走除外となった昨年のかしわ記念を除いて、現在13戦連続で連対している。さきたま杯、オーバルスプリントでともに2着とダートグレード競走でも目途を付けており、展開やメンバーひとつでビッグタイトル獲得のチャンス。初の長距離遠征を克服し、当レース6頭目の地方馬Vなるか。

■ラプタス(セ8、栗東・松永昌博厩舎)

 かきつばた記念は20年から3年連続で参戦して、1着、1着、3着という結果(ただし、20年、21年は旧競馬場)。今年は3年ぶり3度目の制覇がかかる。8歳を迎えた古豪だが、重賞5勝の実績は断然。3月5日をもって引退する松永昌師に、もうひとつ重賞タイトルを届けるか。弟子の森一馬騎手を鞍上に据え、師弟タッグで勝利を目指す。

■シャマル(牡6、栗東・松下武士厩舎)

 22年の東京スプリントで初タイトルを獲得すると、同年にはさらに重賞2勝。秋には南部杯3着、チャンピオンズC5着とGI級競走でも見せ場をつくった。昨年は黒船賞を勝利したが、その後は故障などもあり夏から休養。前走の根岸Sで復帰して、7着とまずまずの滑り出し。ひさびさのタイトルを手にして、復活ののろしをあげるか。

 そのほかにも悲願の重賞初制覇を狙うヘリオス(セ8、栗東・西園正都厩舎)、昨年のユニコーンS覇者ペリエール(牡4、美浦・黒岩陽一 厩舎)などが出走を予定している。