21日、品川プリンスホテルで第68回有馬記念の公開枠順抽選会が実施される。過去10年で7~8枠が勝利なしと枠順の有利不利が顕著な本レース。暮れのグランプリを盛り上げる一大イベントだ。関係者が悲喜こもごも至る公開枠順抽選会。ここでは騎手や馬主…
21日、品川プリンスホテルで第68回有馬記念の公開枠順抽選会が実施される。過去10年で7~8枠が勝利なしと枠順の有利不利が顕著な本レース。暮れのグランプリを盛り上げる一大イベントだ。
関係者が悲喜こもごも至る公開枠順抽選会。ここでは騎手や馬主、調教師の“本音”が垣間見えた瞬間をコメントとともに振り返る。
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「この流れだと蛯名君が16番引くんじゃ……」(武豊)
オジュウチョウサンに騎乗した2018年有馬記念・公開枠順抽選会時の武豊コメント。2014~16年まで3年連続で大外枠を引き当てていた同期・蛯名正義に向けた“フリ”の一言だ。それを受け、リッジマンに騎乗した蛯名正義が引き当てたのは5枠9番。確定後に発したコメントは「期待に応えられなくて、すみません」
「ユーイチ君に謝っておきます」(佐々木主浩オーナー)
有馬記念で2年連続3着と好走していたシュヴァルグラン。一昨年10番、昨年15番ときて、2019年に佐々木オーナーが引いたのは8枠16番。決して有利とは言えない枠を引いてしまったことで、思わず飛び出した福永祐一に対する“謝罪”コメントだ。
「Tired……」(R.ムーア)
16頭中15番目に抽選を行った2019年有馬記念のキセキ。長い時間待つことを強いられたことR.ムーアが思わず発した「Tired(疲れた)……」という正直すぎるコメント。早く終わりたい、枠順が決まってほしいと願う気持ちが伝わるようだ。
「もう1回引いてもらえます?」(岩田康誠)
ユーキャンスマイルに騎乗した2020年有馬記念。誰もが入りたくない枠だろう8枠16番を引き当てたことに対して、シンプルな願いが込められたコメント。ある種“鉄板ネタ”なのかもしれない。
「葵わかなさんの赤いドレスを見たときに(赤色の)3枠はいいんじゃないかなと思いました」(武豊)
ワールドプレミアとのコンビで参戦した2020年有馬記念。鞍上の武豊は内枠ゲットとともに、その日のゲストだった葵わかなさんのドレスの色に触れつつコメント。大舞台慣れした“生ける伝説”の余裕を感じさせる。
「戸崎くん、すみませんでした」(五十嵐忠男)
和田竜二騎乗のウインマイティーと戸崎圭太騎乗のブレークアップが抽選の残り2頭となった2022年。残った馬番は8番と15番だったが、前者を引き当てたことで飛び出した五十嵐忠男調教師のコメント。8枠15番を引かされる戸崎圭太を思いやった、気遣いとユーモアにあふれていた。
なお、昨年有馬記念を制したイクイノックス陣営が5枠9番を引き当てた際、C.ルメールは「完璧な枠ですね」とのコメント。こうした陣営の本音がうかがえるのが公開枠順抽選会と醍醐味と言えるだろう。
果たして今年は誰が笑い、誰が苦虫を噛み潰したような表情になるのか……関係者の表情と声にも注目したい。
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(SPREAD編集部)