11月3日(金)に大井競馬場で行われるJBCスプリント(3歳上・JpnI・ダ1200m)。01年に創設されたダート短距離王決定戦で、過去の勝ち馬にはサウスヴィグラスやエスポワールシチー、ダノンレジェンドなど種牡馬としても活躍した馬も多く…

 11月3日(金)に大井競馬場で行われるJBCスプリント(3歳上・JpnI・ダ1200m)。01年に創設されたダート短距離王決定戦で、過去の勝ち馬にはサウスヴィグラスやエスポワールシチー、ダノンレジェンドなど種牡馬としても活躍した馬も多くいる。

 出走する15頭中13頭が重賞ウイナーと、今年もトップスプリンターを決するにふさわしい好メンバー。昨年覇者に加えて、上がり馬や古豪、地方の雄など見どころの多い一戦となった。発走予定日時は3日(金)の16時ちょうど。主な出走予定馬は以下の通り。

■リメイク(牡4、栗東・新谷功一厩舎)

 昨年のカペラSを圧勝して短距離界の主役に躍り出ると、今春は中東遠征を敢行して世界の強豪相手にも健闘。その後はプロキオンS2着、クラスターCで2つ目のタイトルをつかみ、コリアスプリントを4馬身差でレコード勝ちした。騎乗予定だった武豊騎手の負傷により、今回は御神本騎手との初コンビ。地元の名手がどう導くか。

■イグナイター(牡5、兵庫・新子雅司厩舎)

 昨年はダートグレード競走2勝と大きく飛躍し、NARグランプリ年度代表馬にも選出。今年5月のさきたま杯で再びビッグタイトルを獲得すると、秋の南部杯では大きく離されはしたが2着に健闘した。1200mは少々短い印象だが、前走の勝ち馬が不在とあればチャンス有り。兵庫県勢初のJpnI制覇へ、地方の雄が強敵に再び挑む。

■リュウノユキナ(牡8、美浦・岩戸孝樹厩舎)

 通算52戦目を迎える8歳の古豪だが、衰えは全く感じられない。今年4月には東京スプリントを制覇し、前走の東京盃では上がり最速の末脚で2着に好走。大井1200mでは5戦5連対と相性バッチリで、今回も主役の一頭だろう。JBCスプリントは過去2回挑戦して5着、2着と悔しい結果となっているが、今年こそ悲願達成を誓う。

■ダンシングプリンス(牡7、美浦・宮田敬介厩舎)

 21年のカペラSで重賞初制覇を飾り、続くリヤドDS、北海道SCも制して中央→海外→地方で重賞3連勝。秋にはJBCスプリントでJpnIタイトルを手にするなど、ダート短距離路線をけん引した。前走は5着だったが、59kgの斤量に加えて超ハイペースだったので度外視可能。王者の貫禄を見せつけ、巻き返して連覇達成なるか。

 そのほかにも、20年のJBCスプリントで1番人気に推されたジャスティン(牡7、大井・坂井英光厩舎)、初ダートとなるモズメイメイ(牝3、栗東・音無秀孝厩舎)、大井で通算12場目の競馬場となるバスラットレオン(牡5、栗東・矢作芳人厩舎)なども出走を予定している。