第2回は名門・不来方高校出身の先輩後輩対談です!トレーナーとしてチームを支える阿部史歩(スポ4=岩手・不来方) と、左…
第2回は名門・不来方高校出身の先輩後輩対談です!トレーナーとしてチームを支える阿部史歩(スポ4=岩手・不来方) と、左サイドからチームに貢献する里村采音(商1=岩手・不来方) のお2人に、早大入学前の出会いからインカレへの思いなどを語っていただきました!学年の差を感じさせない、仲の良さが伺えた対談になりました!
※この取材は10月16日に行われたものです。
「とても支えられている」(里村)

練習中、アップ時にストップウォッチを握る阿部
――学部、学年、ポジション役職など簡単な自己紹介をお願いします
阿部 スポーツ科学部4年、阿部史歩です。役割は、3年生からトレーナーとして頑張っています。
里村 商学部1年の里村采音です。今ポジションは、左サイドをやっています。
――他己紹介をお願いします
阿部 同じ不来方高校出身で、とにかくコミュニケーション能力が高い。というのも、一応高校は一緒だけれど、被っていた時期はなくて、ほとんど喋ったこともなかったのに、入学してきた時や、入学する前の冬に1回顔を合わせた時も気さくに話しかけてくれました。「素敵だな、コミュ力高いな」って思いました。なので、本当にコミュ力高いです(笑)。
里村 私は史歩さんの高校総体の試合などを見に行って、すごいと思っていた先輩と同じチームになり、1年生と4年生ですし、雲の上の存在だと思っていたのですが、すごく関わりやすくてなんでも話せるなって思っています(笑)。
――仲良しなんですね
阿部 カラオケ一緒に行ったりしています(笑)。
里村 恥ずかしい(笑)。
阿部 仲良しです私たち(笑)。
――十八番はありますか
阿部、里村 サウダージ。
阿部 ポルノグラフィティのサウタージ。あとは、Vaundyの怪獣の花唄をめっちゃキー上げて歌ったりしています(笑)。
――お互いの第一印象を教えてください
里村 プレーをしている時は、「本当にかっこいいな」と思いながら見ていました。初めて話したのは去年の年末で、史歩さんに「早稲田でよろしくお願いします」って言われて、「よろしくお願いします」って返しました(笑)。
阿部 そうだね、それが初めてだったかもしれない。私が帰省して部活に顔を出しに行った時に、ちょうど早稲田合格したって聞いていたので話しかけに行きました。
里村 その時は本当に怖くてどうしようって思っていました(笑)。
阿部 なんで怖いの(笑)。じゃあ第一印象怖いってことね?
里村 いや、かっこいいからこそちょっと怖かったです。
――今はどうですか
里村 全く怖くないです(笑)。全くと言ったら失礼なので訂正で(笑)。メリハリがあるということです。
阿部 (里村に対する第一印象は)私はしっかりした子だなと思いました。私が話しかけた時もちゃんとお話ししてくれたし(笑)。おどおどされると思いきや、「あ、史歩さんですよね!」と言ってくれました。優しくて、しっかりしている子だなと思いました(笑)。
――第一印象からの変化はありましたか
阿部 思っていた以上に話す子だなと思いました。
――阿部さんが2年生の対談の時に、顧問の先生に早稲田への進学を反対されたとおっしゃっていましたが、里村さんはなぜ早稲田への進学を決意したのですか
里村 ハンドボールを関東で続けたいと思った時に、早稲田のチームの雰囲気を試合のインスタライブとかで見たり、インスタの投稿を見たりした時に魅力的だなと感じていました。受験のチャンスがあることを先生に教えてもらい、先生に「早稲田行きたいと思っているんですけど」というと、「早稲田合っていると思うよ、いいと思うよ」と言っていただけたので決めました。
阿部 私は関東でハンドボール続けたいだけで、早稲田じゃなきゃダメなんだという意思を顧問の先生にあまり言えていなかったことが反対された原因かなと思っています。
――阿部さんは以前にハンドボールを始めたきっかけは幼馴染だとおっしゃっていましたが、里村さんは何がきっかけで始めたのですか
里村 私は母が元々ハンドボールをやっていて、今でもずっと高校のOGチームでプレーしているのですが、週末にその練習についてくのがルーティンでした。ハンドボールが身近にある環境だったので、3個下の弟が小学校に上がるタイミングで本格的に始めました。
――商学部は学業との両立が大変だと聞きますが、里村さんはどうですか
里村 大変です(笑)。やっぱり授業は対面ですし、テストもすごく多くです。それでも部活も頑張りたいと思っているので、効率よく勉強することを意識しています。意識はしているのですが、現実はそううまくはいきません(笑)。
――阿部さんがトレーナーになった経緯を教えてください
阿部 1、2年生の時は選手だったのですが、その時にけがなどが結構重なって、うまく行かない時期が続き、気持ち的に続かなくなったことがありました。そこで半年ほどお休み期間を頂きました。その後同期やスタッフなど色々な人に支えられてチームに戻ってくるという決断をしたのですが、やはり半年何もやっていなかった分選手として戻るのは少し厳しいかなと思い、今はトレーナーとしてスタッフの皆さんに迎え入れてもらい、日々トレーナーとして頑張っています。
――普段はどのようなお仕事をされていますか
阿部 トレーニングメニューを作成したり、けが人のテーピング、けがした時の対応などをしています。他にも外部のトレーナーがいらっしゃるのですが、その人との連携も主なトレーナーの仕事として行なっています。
――トレーナーとして1番やりがいを感じることは何ですか
阿部 トレーナーと言えども、やはり外部の社会人としてきてくださっている方の方が知識もあるし、知識の面では選手も外部の方をより信頼しているので、自分の存在意義が分からなくなることもあります。それでも平日は私しかトレーナーがいないので、そこが自分の強み、私の唯一の部分が発揮される時だと思っています。その時などに選手から信頼をされていると感じた時、「ありがとう」などの感謝の気持ちを直接伝えてもらった時には、「自分がいてよかったな」と感じます。
――後藤さん(後藤明香里、スポ2=東京・東京学芸大附属)や小原さん(小原彩理、スポ2=東京・成蹊)も阿部さんにたくさんハンドボールを教わったと聞きました
阿部 そうですね。彩理は初心者だし、明香里もあまり経験がない中で入部してきたので、2月の練習に参加できない時に私が一緒に入って3人で練習していた時期がありました。頑張っている部分をたくさん見ていた選手なので、公式戦で初得点決めてくれた時には嬉しかったし、終わった後泣いてしまいました。控え室で静かに(笑)。周りには見せられないので(笑)。
――里村さんはトレーナーとしての阿部さんをいつもどのように見ていますか
里村 私は両膝靭帯を切った経験があり、結構痛みが出やすいので、痛むたびに話を聞いてもらったり見てもらったりしていて、とても支えられているなと思います。
阿部 最後笑いながら言わないで(笑)。
里村 なんかこんな真面目なこと言っちゃってと思って(笑)。
阿部 いいじゃん真面目にいこうよ(笑)。
「自分が4年間で見てきた中で経験がなかった」(阿部)

対談中、笑顔を見せる里村
――秋季リーグを振り返っていかがですか
里村 私は春よりもプレータイムをもらうことが増えたのですが、大事な局面で自分がシュートを決められないこともまだ多いです。サイドはみんながつないできたボールを最後に決める役割であるのにも関わらず、そこで決めきれなかったことが悔しいなと思います。
――逆に良かった部分はありましたか
里村 1枚目は高校の時にもやっていたのですが、連携の仕方が高校と大学で違いがある中で、秋季リーグは連携をとって守れていたかなと思います。
――高校との違いは感じますか
里村 高校の時は何も考えてやっていなかったです。
阿部 そうだよね。
里村 真ん中4枚は結構考えてやっていると思うのですが、1枚目はほっとかれていますよね。
阿部 いつも1枚目は何も怒られなかったよね。
里村 だから本当にもう何も考えずにやっていましたね。やっぱり大学はそうはいかない。なので、大学では考えてやっています(笑)。
――阿部さんはベンチから見ていてどうでしたか
阿部 東海大相手に同点というのは、自分が4年間で見てきた中で経験がなかったです。1年生の時からどの試合も絶対ボロ負けしていたんですよ。でも、今回東海大に同点までの試合をできたことは、本当に外から見ていてもすごくみんな頑張ったなって思う一方で、やっぱり勝ち切れなかった試合、特に最後の国士舘大の試合(●28―29)はすごく悔しかったです。あとインカレまで残り1ヶ月ないんですけど、そういったところで伸びる部分は多いのかなって思いました。
――1番ここを伸ばしていきたいといったところはどこですか
阿部 これは4年生の中でのミーティングで言っていたことですが、1試合を通してシュートミスが多くあって。たらればにはなりますが、ここでシュートを決めていれば勝てたみたいなシーンが多かったので、シュート練習は今の練習の中でも最後に組み込んで個人技術を伸ばすっていうのは、短い間で伸びていく部分なんじゃないのかなっていうのは見ていて思います。
――春に比べて秋のチームはどうでしたか
里村 春はほとんどの試合で固定したメンバー、スタートから出ているメンバーが最初から最後までずっと出ていて、負担も大きかったと思うんですけど、秋は結構メンバー変えてもそこまで質が落ちないゲームができるようになってきているかなと思います。
――全員が出ても同じようなゲームをするというのを目標にしていると聞きました
阿部 楓(村上楓、スポ4=福岡・明光学園)がよく集合の時に「誰が出ても質が落ちない、質を保ちつつ、その人が出たことによってプラスアルファの何かプレーができるのが1番いいよね」とよく話していたので、それが春に比べて秋は出ていたんじゃないかなと思います。
「GRIP THE DREAM!」(阿部、里村)

色紙を書く笑顔の2人
――今度はインカレについて伺っていこうと思いますが、まず対戦カードをご覧になっていかがでしたか
阿部 いいよね(笑)?
里村 ニヤって(笑)。
――対戦校の印象は
阿部 国体で試合見てきたでしょ?
里村 岩手県の代表で国体に出てきて。武庫川女子大学さんが兵庫の代表で出ているのをちょっと見てきたんですけど、すごい上手な方が1人いて、その人を中心に回っている感じがあったし、関東とかではあまり見ないようなプレーも結構あって、地域性なのかなっていうのを感じました。
――どのようなプレーが関東では見られないと思いましたか
里村 九州出身の方が多くいるらしくて、パスランの動きだったりとか、パスフェイントから自分で攻めるだったりといったことをいろんな方が精度高くやっている印象です。
――武庫川女子大に勝った場合、次の対戦相手は東海大ですが、東海大に向けてはいかがですか
阿部 やっぱり勝ちたいです。戦えることが秋で証明できて、絶対勝つチャンスがあると思います。東海大は良い選手も多いですし、チーム力も高いと思うんですけど、そこに負けないくらいぶつかっていけたら、絶対戦えると思っています。
里村 自分は秋リーグで東海大と試合した時にプレータイムをもらったんですけど、結構悔いが残る内容ではあったので、もう1回対戦できてリベンジできるという意味ではすごいうれしいと思いますし、やっぱり勝ち切りたい思いがあります。
――今チームとして1番インカレに向けて意識していることはありますか
阿部 自分は今プレーしてないんで技術的なことは言えないんですけど、盛り上げる声とかっていうのをチームの中で意識してやっていて。もちろん厳しい声かけも必要だけど、良いプレーがあった時とかはやっぱり盛り上げて、チーム全体で雰囲気上げていく、調子を上げていくっていうのは(インカレまで)あと少ししかないので、意識してやっています。
里村 今まで以上に1つ1つのプレーに対する会話が増えているなっていうのは思っています。細かいところまでお互いが合わせようとして、会話が増えているのはチームとしてもいいことだと思いますし、細かい約束事の再確認とかもできているので、インカレに向けて自分としては意識していることです。
――里村さんに聞いていきたいのですが、4年生と戦う最後の公式戦というところで、4年生に向けての思いはありますか
里村 インカレは今までのリーグとかと違って、トーナメントで同点でもダメなので、勝ち切るっていうのが大切になってくると思います。ここまで1年間、4年生の方々にはプレー面でも精神面でもたくさん支えてもらったので、自分はやっぱり1年生として、そして(試合の)途中から入ることが多いと思うので、そういったところで勢いづけることだったり、新しい風を吹かせたりすることが自分の仕事だと思うので、それを全うできるように、普段の練習からもっともっと盛り上げてやっていきたいなって思います。
――初めてのインカレ出場ですが、緊張とかはありますか
里村 はい、とても(笑)。
阿部 もう緊張してるんだ(笑)。
――結構緊張するタイプですか
里村 めちゃくちゃします(笑)。コートに入れば、なんてことないんですけど、入るまでが「どうしよう、やばいやばい」みたいな。
阿部 見るかもそういうところ(笑)。
――阿部さんから見て秋季リーグの里村選手はいかがでしたか
阿部 そうですね。確かに言われてみれば、「あー緊張する」って言っているのは見たかもしれないですけど、コートに入ったらもう1年生だからとか遠慮するんじゃなくて、声かけてプレーしている姿とか見て本当に頼もしい後輩だなと見ています。
――4年生にとっては最後のインカレになりますが、同期に対する思いはありますか
阿部 インカレにみんな懸けてるし、自分が1年生の時はコロナでインカレがなくて、2、3年生の時もトーナメント表的に勝ち上がれるって言われていた中で、結局2回戦負けとかに終わってしまって悔しい思いをずっとしてきたので、みんな今年のインカレにかけています。今年はまた勝ち上がるチャンスのあるところに入れたので、最後にこのチャンスをものにしてメダルを取るっていう目標を全員で力を合わせて達成して、自分のできることを全うしてやっていきたいなと思っています。
――インカレでの早稲田のキーマンを挙げてください
阿部 キーマンは紗由(山野紗由、スポ2=北海道・釧路江南)です。紗由は結構ワンポイントとかで出されることが多いんですけど、ミドルシュートとか勢いを持ってくるプレーを得意としている選手なので、60分の中でうまくいかない時間帯とか、きつい時間帯が絶対にあると思うんですけど、そこで紗由が自分の持ち味を発揮して流れを持ってきてくれるんじゃないかなって思っています
里村 どうしよう(笑)。
阿部 紗由取られた?
里村 めっちゃ思ってました(笑)。
阿部 よっしゃ(笑)。
里村 これ被せたらやばいですか?
阿部 でも紗由だよね。
里村 自分も紗由さんで。普段スタメンで出る方がディフェンス時に交代して紗由さんと一緒にバックに入ることがあるんですけど、いろいろ2人でプレーの相談とかもしていて、紗由さんのシュートは全国で通用するシュート力だと思っていますし、1本のシュートで一気に流れを持ってくることができる選手で、自分もすごい憧れているので、紗由さんがキーマンだと思います。
――最後にインカレへの意気込みをお願いします
阿部、里村 せーの、GRIP THE DREAM!
――詳しく伺ってもいいですか
阿部 夢をつかむ。不来方高校の言葉です。高校のテーマみたいな言葉が「GRIP THE DREAM」で、さっきも言ったんですけど、インカレでメダル取るっていう目標を達成したい気持ちがすごく強いので、それを達成するためにということでGRIP THE DREAMです。
里村 同じです。
阿部 (里村にとってインカレは)最後じゃないじゃん(笑)。自分なりのGRIP THE DREAMは?
里村 やっぱり1年間、(メダル獲得は)最終ゴールとして掲げてきた目標ではあるので、ここまで積み上げてきたものを土台にしてチーム全員でつかみ取りたいなっていう思いがあったので、GRIP THE DREAMです。
――ありがとうございました!
(取材・編集 渡辺詩乃、丸山勝央、河邨 未羽)

不来方高校のスローガンである「GRIP THE DREAM」を書いていただきました。大学のインカレの舞台で夢をつかみます!
◆阿部史歩(あべ・しほ)(※写真右)
2001(平13)年12月5日生まれ。163センチ。岩手・不来方高出身。スポーツ科学部4年。テーピングやトレーニングメニューの作成などトレーナーとしての仕事だけではなく、ハンドボール経験が少ない部員のサポートなども行い、献身的にチームを支えています。最近は卒論に追われ、卒論のテーマは『ハンドボール競技における心理的安全性とワークエンゲージメントの関連性』だそうです!
◆里村采音(さとむら・ことね)(※写真左)
2004(平16)年4月17日生まれ。168センチ。岩手・不来方高出身。商学部1年。今年の国体では岩手県選抜に選ばれ、左バックでプレーしたという里村選手。オフの日には予定を詰め込日と何もしない日を使い分けリフレッシュしているそうです!インカレでは安定感のあるサイドシュートに注目です!