【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】◆先週の血統ピックアップ・6/25 宝塚記念(GI・阪神・…

【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆先週の血統ピックアップ

・6/25 宝塚記念(GI・阪神・芝2200m)

 後方に控えたイクイノックスが直線で大外に持ち出して伸び、スルーセブンシーズの追撃をクビ差抑えてGI4連勝を達成しました。

 130円という単勝配当は、2010年以降、古馬が出走可能な平地GIのなかで1位タイの低配当。13年高松宮記念のロードカナロア、13年スプリンターズSのロードカナロア、21年ヴィクトリアマイルのグランアレグリアに並びました。

 父キタサンブラックは宝塚記念に二度挑戦していずれも勝てなかったので、父の雪辱を果たしたことにもなります。

 2023年の総合種牡馬ランキングでキタサンブラックは現在7位。

 イクイノックス以外にも、ソールオリエンス(皐月賞、京成杯)、スキルヴィング(青葉賞)、コナコースト(桜花賞2着)などの活躍もあって順位を上げています。初年度産駒がまだ4歳と、稼働している世代が少ないことを考えれば、この順位はきわめて優秀です。

 イクイノックスは今年の下半期、海外へ行かずに国内競馬に専念する予定なので、仮にジャパンC、有馬記念を勝つようなことがあれば、これらは1着賞金が5億円なので、さらに順位を上げることになります。現在、ランキングトップのロードカナロアとは10億円弱の差です。

◆今週の血統注目馬は?

・7/2 巴賞(OP・函館・芝1800m)

 函館芝1800mに強い種牡馬はルーラーシップ。2013年以降、当コースで産駒が20走以上した33頭の種牡馬のなかで連対率26.2%は第4位。当レースに産駒が登録している種牡馬のなかではナンバーワンです。バジオウは函館初参戦ですが、小倉大賞典(GIII)3着の成績があるように小回りコースの適性は十分。初の洋芝競馬で眠っていた素質が開花するかもしれません。