関東学生春季リーグ(春季リーグ)は遂に最終戦を迎えた。先週日大に理想的な試合展開で勝利した早大は、2位の国士舘大と対戦…

 関東学生春季リーグ(春季リーグ)は遂に最終戦を迎えた。先週日大に理想的な試合展開で勝利した早大は、2位の国士舘大と対戦。勢いそのままに強敵・国士舘大を撃破したいワセダだったが、前半ディフェンスが機能せず、流れをつかめない。一方主導権を握った国士舘大は、テンポ良く攻撃を展開して得点を重ねていく。なんとか食らい付きたい早大だったが、点差を広げられて8ー15で前半を折り返す。後半、前半に比べて点が入るようになったものの、パスミスが目立ち、リズム良く試合を展開できなかった。相手が2人退場する場面もあったが、この重要な場面でもなかなかシュートが決まらず、流れを手繰り寄せられない。終始相手ペースで試合が進み、結果23ー32で攻守とも完膚なきまでに叩きのめされた。

 「相手の方が一枚も二枚も上手で完敗だった。」と狩野直樹(スポ4=埼玉・浦和学院)が振り返るように、序盤から攻守共に相手のペースに飲み込まれてしまう。早大も負けじと狩野のミドルシュートなどで得点を重ねるも、前半中盤からは苦しい時間帯が続いた。前半10分から20分までの早大の得点はわずか1点。立体的な国士舘大のディフェンスに苦戦する。前戦公式戦初出場となった所真大(社1=岡山・総社)や今試合が公式戦初出場となる黒沼大幹(教1=東京・明星)を投入し、状況の打破を図るも、なかなか思うように攻撃をさせてもらえない。逆に国士舘大はさまざまなポジションから多彩な攻撃を展開していく。前半21分、鍋島弘樹(スポ1=福井・北陸)がポストとの2対2から豪快なロングシュートを放ち、待望の追加点を挙げる。その直後のディフェンスでは相手の7メートルスローを渡辺航平(人3=神奈川・桐光学園)が阻止。白築琢磨(文構3=東京・早実)が相手の反則を誘い出し応戦するも、点差は縮まらず、8ー15で前半を折り返した。


得点王に輝いた白築

 なんとか追いつきたい後半。前半とは打って変わり、早大は着実に得点を重ねていく。開始早々、村松涼雅(商2=岩手・不来方)がペナルティスローを獲得し、白築が落ち着いて沈める。続いて鍋島がシュートフェイントからカットイン。華麗なプレーを見せ、チームに勢いをもたらす。後半中盤には途中出場の奥崇大(スポ4=北海道・札幌月寒)の活躍が光った。自身公式戦初となる得点を速攻で決め、堅実な走りでチームに貢献した。試合終了間際には外種子田峻汰(スポ2=鹿児島・国分)が右サイドからゴールを割り、最後まで戦う姿勢を見せる。しかし、一度開いた差は大きく、試合終盤のシュートミスやラストパスのミスも響いた。最終的に、後半国士舘大の得点が17点であるのに対し早大の得点は15点。後半の得点は相手に引けを取らないものの、前半の点差に苦しむかたちとなり、23ー32で敗戦した。


公式戦初得点を挙げた奥

 国士舘大に完敗したリーグ最終戦。有終の美を飾ることはできなかった。早大の今季最終成績は4勝1分4敗で10チーム中5位。上位に食い込むことはできなかったものの、春季リーグを通して得た収穫は多い。「1、2年生の突き上げのおかげで春季リーグを戦うことができた」と奥が語るように、下級生の活躍が目立ったリーグ戦。さらに今大会得点王となった白築、塚本智宇(スポ4=富山・高岡向陵)が敢闘賞を受賞するなど上級生が安定感を見せた。また、けがにより途中で戦列を離れた田井健志主将(スポ4=香川中央)の復帰も待たれる。春季リーグの課題と収穫を夏の練習に生かし、チームとして万全な状態で関東学生秋季リーグ、全日本学生選手権に臨みたい。

(記事 丸山勝央 渡辺詩乃、写真 丸山勝央)


集合写真

関東学生春季リーグ

 

関東学生春季リーグ
早大238ー15
15ー17
32国士舘大
スタメン
GK 塚本智宇(スポ4=富山・高岡向陵) CP 外種子田峻汰(スポ2=鹿児島・国分)
CP 鍋島弘樹(スポ1=福井・北陸)
CP 白築琢磨(文構3=東京・早実)
CP 村松涼雅(商2=岩手・不来方)
CP 狩野直樹(スポ4=埼玉・浦和学院)
CP 西村悠吾(人2=千葉・市川)
途中出場
奥崇大(スポ4=北海道・札幌月寒) 渡辺航平(人3=神奈川・桐光学園)
所真大(社1=岡山・総社)
黒沼大幹(教1=東京・明星)
コメント

田井健志主将(スポ4=香川中央)

――ベンチから今日の試合を見ていかがでしたか

 今日の試合は、チームとしてやろうとしていたことができたのですが、それ以上に相手の地力に負けたと思っています。勝負所でシュートを決められ、逆に自分たちがミスして自滅に近いかたちになってしまったかなと思います。

――具体的にチームとしてやろうとしていたことは何ですか

 特にオフェンス面ですが、2対2からカットインなどの自分たちがやりたかった戦術ができましたが、そこでシュートを外してしまったり、シュート以前の段階でミスをしてしまったりして相手の速攻につながってしまいました。

――春季リーグ4勝4敗1分という結果ですが、この結果をどう見ていますか

 僕が最初4試合しか出場していないのですが、最初東海大に大差で負けてしまって、その時に自分のプレーの不甲斐なさを感じましたし、チームとして大丈夫かなと思いましたが、そこから3連勝することができてチームとして成長できたリーグ戦だったのかなと思います。

――春季リーグで見つかった収穫はありますか

  試合に出ている4年生が少ない中、下級生が頑張ってくれたことは秋季リーグ(関東学生秋季リーグ)やインカレ (全日本学生選手権)にもつながると思いますし、今の1年生たちが上級生になった時のチームの地力アップにもつながると思うので、そこは収穫だと思います。

――最後に今後の目標をお願いします

 今回4勝4敗1分と勝ち越せていないので、秋季リーグは1勝でも多く勝てるようにしたいです。またリーグ戦で上位に食い込むことができていないので、上位に入ることを目標にしたいです。秋季リーグで4位以内に入れば、インカレでシード権を貰えますし、インカレへの弾みもつくと思うので。そのためにはこれから鍛錬期に入りますが、良いところも悪いところも振り返って頑張っていこうと思います。

狩野直樹副将(スポ4=埼玉・浦和学院)

――今日の試合を振り返って

 今日の試合は勝ち切りたかったですが、相手の方が1枚も2枚も上手で完敗でした。

――具体的にどこが上手だと感じましたか

 オフェンスの組み方や、ディフェンス面も僕たちより完成度が高かったです。

――相手のワントップディフェンスにやりづらさは感じましたか

 そうですね。僕たちは基本、平面のディフェンスでやっているのですが、相手の立体ディフェンスに対して対策はしてきたつもりでしたが、相手のシステムや1対1の強さに苦戦しました。

――この春は4勝4敗1分という結果でしたが、チームとして振り返って

 当初の目標は8位以上で入れ替え戦を回避することだったのですが、試合を重ねていくうちにチーム全体として成長することができました。人も少なく、スター性もある選手もいないということで、チームで頑張っていこうとやっていく中で、まず春は入れ替え戦回避を考えていました。それからどんどんインカレ(全日本学生選手権)に向けて上げていこうと話していました。ですが、春季リーグは上位も狙える位置に来られて非常に良かったです。

――この春個人のプレーを振り返って

 最後のリーグということで、4年生として責任感を持ち、最後チームを引っ張っていく立場としてやりたかったですが、まだ下級生に頼ってしまう部分がありました。問題点や、成長できるところもまだまだあると思うので、修正して秋リーグ、インカレに向けて頑張っていきたいです。

――秋季リーグへの意気込みをお願いします

 秋季リーグでは上位に食い込んで、インカレのシードを狙っていきたいです。

奥崇大(スポ4=北海道・札幌月寒)

――今日の試合を振り返っていかがですか

 チームとしてオフェンスもディフェンスもやりたいことができませんでした。特に前半ディフェンスからリズムを作ることができず、速攻につなげられなくて相手に流れがいってしまいました。後半は途中からディフェンスのシステムを変えて少し良くなりましたが、それでもそのままズルズルといってしまった感じですね。

――公式戦初得点を決めましたが、ご自身のプレーを振り返っていかがですか

 個人的にサイドプレーヤーとして4年間頑張ってきたので、サイドシュートで(初得点を)決めることができなかったのは悔しいですが、自分が速攻を決めるという強い気持ちでいったことでこのような結果になったので良かったです。気持ち良かったです。

――春季リーグ4勝4敗1分という結果ですが、この結果をどう見ていますか

 自分含め上級生が不甲斐ない中、1、2年生の突き上げのおかげで春季リーグを戦うことができたので、1、2年生に感謝したいというのと、僕ら上級生が危機感を持って秋季リーグに向けて1から頑張っていきたいと思います。

――最後に今後の目標をお願いします

 秋季リーグは上位に入ってインカレ優勝できるようにしたいです。少し休みが続いてしまいますが、定期戦があるのでモチベーションを下げることなく、チームとしてもう一皮、二皮剥けるように成長したいです。4年生の自分としてはラスト半年もないので、1日1日の練習や一本一本のシュートに集中していきたいと思います。