5月14日、靖国神社相撲場で東日本学生相撲新人選手権大会が行われた。19の大学から76人の選手が出場した今大会に、早大…
5月14日、靖国神社相撲場で東日本学生相撲新人選手権大会が行われた。19の大学から76人の選手が出場した今大会に、早大からは猪原陸人(スポ1=千葉・専大松戸)、内田京汰(社1=静岡・飛龍)、剣持京吾(スポ1=神奈川・光陵)の3名が出場。猪原が早大相撲部としては39年ぶりとなる準優勝を決めた。内田もベスト8まで勝ち上がり敢闘賞を受賞、剣持は1回戦で敗退したが、今大会ベスト8に入る相手に善戦を見せた。
今大会最初に土俵に上がったのは猪原。初戦となった予選トーナメント2回戦では両者まわしを探りあう展開になったが、右をねじ込むとそのまま寄り切り快勝した。3回戦では先に左の上手をつかむも徐々に相手有利の体勢に。相手に右下手と左上手を許し、一気の寄りを受け土俵際まで後退するが、左から逆転のすくい投げで決勝トーナメント進出を決めた。決勝トーナメント1回戦では相手の激しい突き押しを受けなかなか組み合いに持ち込めないが、相手が少し呼び込んだところで右からのすくい投げを決めた。続く準々決勝では、立ち合いは左四つになったものの、両者巻き替えを見せ右四つになる。最後は土俵際で投げの打ち合いを制し準決勝進出を決めた。準決勝では内田を準々決勝で破っている相手と対戦し、立ち合いで相手の懐に潜り込むと、そのまま一気に寄り切る見事な相撲で優勝に王手をかける。そして迎えた決勝戦。今大会スケールの大きい相撲を見せている選手との対戦。立ち合いまっすぐ当たると、先に相手に左上手を許し押し込まれ万事休すも、今大会土俵際で強さを見せている猪原は右からの渾身の投げを放った。相手と同時に体が土俵に落ちたかに見えたが、軍配は相手に上がった。審判団の物言いにより協議が行われたものの判定は変わらず、優勝はならなかった。猪原は今大会での自身の相撲について、「自分の思うような相撲は取れなかった」と話すが、大いにその実力を示す結果であった。

準優勝した猪原(右)
4月に行われた全日本選抜宇和島大会に出場するも、怪我の影響もありここまで大学初勝利を挙げることができていない内田。予選トーナメントの2回戦では立ち合いから相手に圧力をかけ続け押し出しで勝利し、念願の大学初勝利を手にした。その勢いのまま続く3回戦でも、徹底して前に出る相撲で相手を押し込み、相手に後ろを向かせると、そのまま送り倒しで決勝トーナメント進出を決めた。決勝トーナメント1回戦では、立ち合い相手の鋭い当たりにやや後退するも、低い姿勢でしのぎ反撃の機をうかがう。5秒ほどの膠着の後、相手の圧力を上手くいなすと、押し出しで白星を挙げた。勝てば猪原との早大対決が実現するという期待もかかった準々決勝では、相手の引きや突き押しの連続をしのぐも、胸があったタイミングで足掛けでバランスを崩し送り出しで敗退した。内田はベスト8で今大会を終え、敢闘賞も受賞するという結果になった。

内田は敢闘賞を受賞した
今大会が大学相撲初出場となる剣持は、予選トーナメント二回戦から登場。長い手を生かした突き押しで相手の体を起こすが相手にしのがれ、胸が合うと最後は肩透かしで敗れた。剣持は、この結果について「ただただ悔しい」と語った。しかし中学、高校と他のスポーツをしており、小学校以来の土俵だったという剣持の取組は、ブランクを感じさせないものだった。

取組に臨む剣持

表彰を受ける猪原
今大会での3人の新入部員の躍動は、次戦の東日本学生選手権に向けての力強い追い風となったはずだ。新人3人が加わり、更なる進化を見せていくであろうこれからの相撲部に、ますます期待がかかる。
(記事、写真 上野慶太郎)
※掲載が遅くなり、申し訳ありません
結果
予選トーナメント
猪原陸人
2回戦 ◯(寄り切り)西本選手(国士舘大)
3回戦 ◯(押し出し)安藤選手(拓殖大)
内田京汰
2回戦 ◯(押し出し)渡邉初段(日体大)
3回戦 ◯(送り倒し)熊谷選手(日大)
剣持京吾
2回戦 ●(肩透かし)小宮山選手(立教大)
決勝トーナメント
猪原陸人
1回戦 ◯(すくい投げ)木崎弐段(日大)
準々決勝 ◯(上手投げ)小原選手(法政大)
準決勝 ◯(押し出し)本田参段(日大)
決勝 ●(すくい投げ)成田参段(日大)
内田京汰
1回戦 ◯(押し出し)鈴木初段(専修大)
準々決勝 ●(送り出し)本田参段(日大)
コメント
猪原陸人(スポ1=千葉・専大松戸)
――まずは準優勝おめでとうございます
ありがとうございます。
――今大会を振り返っていかがですか
今大会を通して、自分の思うような相撲は取れなかったのですが、体は良く動いていたので決勝戦まで進むことができました。これからは自分の思い通りの相撲を取って上を目指していきたいです。
――ご自身の強みは何だと思いますか
体の力が強いところだと思います。
――今大会で得た収穫や反省点があれば教えてください
これまであまり結果を残せていなかったのですが、今回準優勝することができて自身がついたので、この自信を糧にこれからも頑張っていきたいと思います。
――最後に次の大会に向けての意気込みをお願いします。
次の大会では、今大会の反省を生かして、自分の相撲を取り切って勝ちにつなげていきたいと思います。
内田京汰(社1=静岡・飛龍)
――今大会に向けてどんな準備をされてきましたか
右足首のけががあったのですが、その中でも、四股やすり足などの基礎的な、今できる範囲でのトレーニングをこなして今大会に臨みました。
――今大会を振り返っていかがですか
次につながるような自分の相撲が取れたことがよかったと思います。結果云々よりも、次につながる相撲だったと実感できたことが収穫だと思います。
――次の大会への意気込みをお願いします
今大会いい相撲を取ることができたので、こういった相撲を次の大会でも取れるように、日々精進していきたいと思います。
剣持京吾(スポ1=神奈川・光陵)
――早稲田杯(早大の運動部に属さない在学生向けに行われる大会)の直後に入部を決められたかと思うのですが、入部の決め手は何だったのでしょうか
理由としては小学校の頃に相撲をやっていて、相撲がずっと好きだったからです。中学校と高校ではバスケットボールとハンドボールをやっていて相撲から離れていたのですが、ハンドボールで足首の靭帯を怪我してしまい、ジャンプやダッシュをする競技を続けるのは難しいということもあって相撲部に入部しました。
――今大会で初めて大学相撲の土俵に上がってみていかがでしたか
1回戦で負けてしまったので、ただただ悔しいという思いです。
――今年1年間の抱負をお願いします
まずは1勝できるように、これから練習を頑張りたいと思います。