2月18日に2023年シーズンのJ2が開幕した。J1昇格を目指した22チームの激しい戦いが幕を上げたのだ。 開幕節では…
2月18日に2023年シーズンのJ2が開幕した。J1昇格を目指した22チームの激しい戦いが幕を上げたのだ。
開幕節では11試合行われるが、その中で異色のカードがある。それはいわきFCと藤枝MYFCが対戦した試合だ。どちらも昨季までJ3にいたチーム。J2昇格の切符を勝ち取って迎えた最初の試合で、早くもよく見知ったカードとなったのだ。
この試合は、昨季のJ3を制したいわきがホームチームとして藤枝を迎えた。しかし、先手を取ったのはアウェイチームだった。35分に先制すると、その2分後に追加点を奪取。そして45分にも得点を決めて、いわきは0-3で前半を折り返すこととなったのだ。
ここでいわきは動いた。後半開始と同時に3人の選手を交代し、逆転を目指した。そして後半4分、ついにいわきが得点を決める。そしてこれが、このチームにとってJ2での初得点となった。
ただでさえ記録に残るゴールと言えるが、さらに、記憶に残るゴールにもなった。決めたのはサイドバックとして先発した24歳の嵯峨理久だ。
ハーフウェーラインの左サイドで人数をかけてボールを奪うと、5人の選手が一斉に前線にスプリントする。ボールをつないでペナルティエリア内の左で受けた谷村海那が中にグラウンダーのクロスを送る。最終ラインとGKの間を突いたこのボールに、躊躇なく飛び込んだのが嵯峨だ。GKの前に勢いよく姿を表すと、ちょこんと右足のヒールで軌道を変えてみせる。ボールはころころとゴール右へと転がっていき、記念すべきゴールとなったのだ。
■「凄いオシャレ」
このゴールをJリーグ公式とDAZNがそれぞれ公式ツイッターに投稿すると、その合計再生回数は20万回を超えるとともに、称賛の声が続々と寄せられている。
「おしゃれなゴール」
「凄いオシャレ」
「推しが尊い」
「昨年も開幕戦で決めてたし今年も大活躍に期待」
「あかん…嵯峨がバレてしまうw」
「なにこれぇぇぇぇぇ嵯峨選手ってこんなんもできるんですね」
その後、いわきはさらにもう1点を返すものの試合は2-3で落としてしまう。記念すべきJ2初勝利はならなかったものの、心に鮮烈に刻むゴールは揺るがない。