15日に中京競馬場で行われる第70回・日経新春杯(GII、芝2200m)の過去10年データを紹介する。
前走・ジャパンCで勝ち馬から0秒1差の3着に入ったヴェルトライゼンデ、次週のAJCCにも登録している前走・オールカマー3着のロバートソンキー、前走・グレイトフルSと昨年の京都新聞杯で2着に入ったヴェローナシチー、昨年の菊花賞以来となるヤマニンゼストなどが出走予定となっている。
ここでは予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。
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■菊花賞組は厳しい
過去10年で、最多3勝しているのが前走・菊花賞組で【3.0.0.8】。2019年のグローリーヴェイズ、17年のミッキーロケット、14年のサトノノブレスが該当するが、この3頭は掲示板内に入っていただけに、今年は6着のヤマニンゼストと7着のプラダリアには厳しいデータとなる。

[日経新春杯]過去10年の前走ローテ
菊花賞 【3.0.0.8】 勝率・連対率・複勝率27.3% グレイトフルS 【2.1.0.3】 勝率33.3%、連対率・複勝率50.0% 日本ダービー 【2.0.0.0】 勝率・連対率・複勝率100% 金鯱賞 【1.0.2.4】 勝率・連対率14.3%、複勝率42.9% 北野特別 【1.0.0.0】 勝率・連対率・複勝率100% 関ケ原S 【1.0.0.0】 勝率・連対率・複勝率100%
次点で2勝しているのが前走・日本ダービー組とグレイトフルS組。今年の登録馬に日本ダービーからの直行組は不在だが、グレイトフルS組はヴェローナシチーが該当する。
グレイトフルS組で馬券に絡んだのは2020年に優勝したモズベッロ(前走4着)、19年2着のルックトゥワイス(前走1着)、18年に優勝したパフォーマプロミス(前走1着)の3頭。2着だったヴェローナシチーには、追い風になりそうだ。
■GI組に“黄信号”
前走・重賞組の中でもGI組は【5.1.0.26】と最多5勝だが、菊花賞組3勝、日本ダービー組2勝、有馬記念組2着1回と、いずれも明け4歳馬だった。今年、上位人気が予想されるヴェルトライゼンデは6歳であり、前走から斤量が増加時の馬は【0.2.3.12】と12頭が馬券外。データ上は「危険な人気馬」となる。
次点で優勝回数が多いのが、3勝クラス組で【3.4.2.18】となっている。今年、該当するのは前走・グレイトフルS1番人気2着のヴェローナシチーのみ。前走・3勝クラスで1番人気だった馬は【2.3.1.5】の複勝率54.5%と好走率が高く、加えて斤量減の馬は【9.6.4.68】と好走条件が揃っている。
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文●SPREAD編集部
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