「ジャパネット杯 春の高校バレー」として行われる第75回全日本バレーボール高校選手権(フジテレビ、産経新聞社など主催)は…
「ジャパネット杯 春の高校バレー」として行われる第75回全日本バレーボール高校選手権(フジテレビ、産経新聞社など主催)は7日、東京体育館で準決勝が行われ、女子は誠英(山口)が総体優勝の金蘭会(大阪)に3―1で逆転勝ちした。
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「泥んこバレー」を標榜(ひょうぼう)し、粘り強さを前面に押し出して戦う誠英が、5大会ぶりに立った春高のセンターコートで存分に持ち味を発揮した。高校総体を制した金蘭会に3-1で逆転勝ちし、10大会ぶりの決勝進出。主将の北窓絢音(あやね)(3年)は「声を掛けながら修正してプレーできた」と充実感をにじませた。
5戦目で初めて1セットを失ってからが圧巻だった。金蘭会のエース上村杏菜(2年)がスパイクを主にクロスに打つと判断。北窓らがブロックでクロス側を閉め、空いたコースにレシーバーを配置し守りを固めた。「パワーがすごいので、体でしっかり当てていくことを意識した」とリベロの光井結菜(1年)。球筋に慣れた第2セット以降は、上村の強打を何度も拾って流れを引き寄せた。
高さで劣る攻撃陣はフェイントを多用し、相手を前後に揺さぶった。「1本で決まることは少ないので、相手ブロックに当てたり、穴を見つけて落としたりした」と田川楓夏(3年)。長いラリーに持ち込むと、要所で北窓と岩城遥南(はるな)(3年)の両センターが決め、年代別代表が居並ぶ金蘭会を、拾ってつなぐ伝統のスタイルで打ち破った。
2003年に三田尻女から校名変更後、選手権優勝はない。最後の高校日本一は04年アテネ、08年北京両五輪代表の栗原恵さんを擁した01年までさかのぼる。Vリーグの久光入りが内定している北窓は「1セット目から集中し、日本一を目指したい」と決勝へ気合を入れ直した。(奥村信哉)