グランプリレースと呼ばれる有馬記念と宝塚記念は、レースの“質”が似ている。「2度の急坂」、「直線が短く4コーナーから…
グランプリレースと呼ばれる有馬記念と宝塚記念は、レースの“質”が似ている。「2度の急坂」、「直線が短く4コーナーからの加速が必要」、「梅雨の阪神、師走の中山のため芝コースが荒れている」という要因が重なり、どちらもタフなレースになることが多い。この2つのレースについて過去10年の結果から相関関係を見ていきたい。
春の宝塚記念で3着以内に入った馬は、同年の有馬記念で[2-1-4-11]。複勝率は38.9%だ。つまり、宝塚記念で馬券に絡んだ馬が有馬記念に出走した場合、おおよそ3頭に1頭は有馬記念でも馬券に絡む。今年の場合、2着馬ヒシイグアスと3着馬デアリングタクトは有馬記念に出走しない。
同年の宝塚記念&有馬記念を連覇した馬は、過去10年でリスグラシューとクロノジェネシスの2頭のみ。連覇の壁に跳ね返された馬は2018年ミッキーロケット、2017年サトノクラウン、2016年マリアライト、2015年ラブリーデイ、2014、2013年ゴールドシップ(その他の年は宝塚記念優勝馬が有馬記念未出走)。
両グランプリの関連性を考慮すると、タイトルホルダーはデータ的に連軸向きともいえる。強豪ひしめくハイレベルな今年の有馬記念、本命はよく吟味したい。