【やっぱりポイントガードは面白い！ 河村勇輝が自身のドライブからアシストを解説】“司令塔”“チームの指揮者”とも呼ばれる…
【やっぱりポイントガードは面白い！ 河村勇輝が自身のドライブからアシストを解説】
“司令塔”“チームの指揮者”とも呼ばれるポイントガードは、緻密さを売りとする日本のバスケットボールにとって重要な存在である。Bリーグを席巻し、日本代表でも頭角を現しつつある河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ)、そして同じくWリーグではチームを連覇に導き、MVPも獲得、3x3の日本代表でも活躍する山本麻衣(トヨタ自動車アンテローブス)。日本を代表する2人の“コンダクター＜指揮者＞”が、自らの技術を解説する。
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《ドライブからアシスト技術解説》
(1)「仲間が打ちやすいパスを追求」
アシストは自分だけの問題ではなく、仲間が決めてくれて成り立つものです。だから“決めてくれ！”と祈りを込めてパスをする。この強い思いが大事です。それが結局、仲間が取りやすいパス、シュートを打ちやすいパスにつながります。
例えば、仲間がシュートを打ちやすいよう、できる限りパスするときにボールの縫い目は気にして調整します。縫い目とシューターの指が垂直になると、縫い目の溝に指が引っ掛かって回転をかけやすいので。ドライブからとっさにアシストするときには難しいですが、自分で調整できる状況のときには必ず縫い目を合わせています。
(2)「Bリーグは中に入るほどコートが狭い」
Bリーグは、相手チームに外国籍選手がいて、自チームにも外国籍選手がいる。学生の頃に比べて、中に入れば入るほどコートが狭いです。
それに高校や大学ではカバーに来る留学生を1人気にすれば良かったのですが、Bリーグでは1人かわしても2人、3人とブロックに跳んでくる。単純なレイアップシュートはほぼブロックされますし、確実に点を取るためにも味方との連係が大事です。
自分がドライブすると相手もキュッとシュリンク(収縮)するので、中と中の合わせよりもフリーになりやすいのはアウトサイドです。(写真[※上記リンクよりアクセス]のように)ドライブからキックアウトで味方にシュートを打ってもらう場面は多いですね。
〈次回に続く〉
※『月刊バスケットボール』2022年8月号に掲載したものを再編集した記事になります
※かわむら・ゆうき／所属：横浜ビー・コルセアーズ／生年月日：2001年5月2日(21歳)／身長172cm／山口県出身／ポジション：PG／柳井スポーツ少年団→柳井中→福岡第一高→東海大→横浜BC／2014年全国ミニ優勝。2016年全中ベスト16。2018年ウインターカップ優勝。2019年インターハイ優勝、ウインターカップ優勝。2020年、特別指定選手として三遠でデビューを果たし、新人賞ベスト5を受賞。インカレ優勝。2022年、横浜BCと2022-23シーズンの選手契約締結を発表。
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