樋口久子 三菱電機レディス第1日 女子ゴルフの国内ツアー・樋口久子 三菱電機レディスが28日、埼玉・武蔵丘GC(6650ヤード、パー72)で開幕した。約2年ぶりの国内ツアー参戦となった畑岡奈紗(アビームコンサルティング)は、2バーディー、1…

樋口久子 三菱電機レディス第1日

 女子ゴルフの国内ツアー・樋口久子 三菱電機レディスが28日、埼玉・武蔵丘GC(6650ヤード、パー72)で開幕した。約2年ぶりの国内ツアー参戦となった畑岡奈紗(アビームコンサルティング)は、2バーディー、1ボギーの71で回り、1アンダーの25位で発進した。同じく米ツアーを主戦場とする渋野日向子(サントリー)は、1バーディー、3ボギーの74で2オーバー。61位と出遅れた。前週優勝の19歳・川崎春花(村田製作所)は66で回って6アンダーで自身初の首位発進。西郷真央(島津製作所)、川岸史果(加賀電子)も首位に並んでいる。

 最終18番パー5。畑岡は2メートルのバーディーパットを沈めて、2020年11月のTOTOジャパンクラシック以来、約2年ぶりの国内ツアー戦第1日を終えた。有観客での国内戦は、19年11月のTOTOジャパンクラシック以来。前日に「アメリカではなかなかない」と言った通り、大勢のギャラリーに見守られながらのプレーとなった。

「本当にこれだけのギャラリーの前でプレーするのは、コロナが始まる前の日本ツアーに出してもらっていたとき以来だと思うので、すごく今日の朝は緊張しましたし、ドキドキしました。ティーグラウンドの階段を上がった時ですかね。すごく囲まれている感じがあるので、緊張感はありましたね」

 1番パー5をパーとし、2番パー4に入った頃には落ち着いたというが、思うようにパットが入らずに7番パー4でボギーが先行。耐えるホールもある中、14番パー4で初バーディーを奪った際には、右手を挙げて安堵の笑みを浮かべた。そして、プレーを続ける中で同組の西郷真央に感心していたという。

「真央ちゃんとは(海外)メジャーでも会ったりしていますが、どんどんいろんな経験を積んで、より強くなっているなと思いました。攻め方もすごく上手ですし」

 その上で、国内ツアーで顕著な若手の台頭についても言及した。

「今日一緒に回った真央ちゃんも3つ下ですし、先週優勝した川崎春花ちゃんも5つ下ということで、ジュニアの時でもなかなか一緒にプレーする機会が少なかった選手たちが、どんどん日本ツアーで活躍しているのは素晴らしいことだと思います。どんどん下の選手が出てきているのは若干の焦りもあるのですが、しっかり、私も頑張らなければいけないと思っています」

 本調子ではないながら、71でまとめたのは日本勢トップ世界ランキング10位の証し。まだ23歳の畑岡は、首位に5打差から追い上げを狙う。(THE ANSWER編集部)