◇国内女子◇樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント 初日(28日)◇武蔵丘GC(埼玉)◇6550yd(パー72) 川崎春花がパッティンググリーンから階段を上って1番ティに着くと、見たこともないような光景が広がっていた。「ビックリし…

ショットが安定。パットもさえてノーボギーで回った

◇国内女子◇樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント 初日(28日)◇武蔵丘GC(埼玉)◇6550yd(パー72)

川崎春花がパッティンググリーンから階段を上って1番ティに着くと、見たこともないような光景が広がっていた。「ビックリした。人生で断トツに多かった」と笑うしかない。1番スタートの最終組は5カ月ぶりの国内ツアー参戦となる渋野日向子、ポイントランキングトップの山下美夢有、そして前週優勝の川崎という3サム。今季3日間大会の初日としては最多5587人のギャラリーの多くが、この3人を見に来ていた。

3日間大会の初日としては今季最多5587人のギャラリーが詰めかけた

それでも、すでに国内メジャーを含めて2勝を挙げた19歳はひと味違う。「こんなに大勢の前でゴルフをするのが初めてで、楽しかった。あまりの数にビックリして(逆に)緊張せずに力を発揮できたかなと思います」と笑顔で言ってのけた。

パー5の1番で幸先よくバーディ発進すると、3番は6mのミドルパットを流し込んだ。5番も4mのチャンスを逃さない。ボールとの距離感を近くして手元を上げるように修正し、前週の勝利にも貢献したパッティングが引き続きさえた。「大きなミスがなくなった」。警戒していたグリーンをしっかり攻略してノーボギー「66」をマーク。6アンダーで西郷真央川岸史果と並ぶ首位発進を決めた。

川崎春花(右)は渋野日向子と初の同組を楽しんだ

初めて同組となった渋野に米ツアー転戦生活の様子を質問したといい、リラックスムードで伸び伸びと回った。「初優勝の後は(翌週に)予選落ちしていた。今回は予選落ちだけはしないようにと思ってプレーしていました。このスコアは自信になる」。2週連続Vに向けて最高のスタートを切った形だが、「また新たなスタートと思って、切り替えていきます」と淡々。成績順で組み替えが行われる2日目もアウトスタートの最終組に入った。(埼玉県飯能市/亀山泰宏)