NOBUTA GROUPマスターズGCレディース第3日 女子ゴルフの国内ツアー・NOBUTA GROUPマスターズGCレディース第3日が22日、兵庫・マスターズGC(6585ヤード、パー72)で行われた。7位で出たルーキーの19歳・川崎春花…

NOBUTA GROUPマスターズGCレディース第3日

 女子ゴルフの国内ツアー・NOBUTA GROUPマスターズGCレディース第3日が22日、兵庫・マスターズGC(6585ヤード、パー72)で行われた。7位で出たルーキーの19歳・川崎春花(フリー)は7バーディー、1ボギーの66で回り、河本結(RICOH)に並ぶ通算12アンダーの首位に浮上。レギュラーツアーでは自身初の最終日最終組。9月の国内メジャー・日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯以来、6試合ぶりのツアー通算2勝目の期待がかかる。

 ラウンドを終えると、川崎は「前半に伸ばせて良かったです」と振り返った。確かに2番を皮切りにアウトだけで5バーディーを積み上げた。後半10番はボギーにしたが、14番で3メートルのパットを入れてバーディー。15番パー5では、ピンまで残り20ヤードの第3打を20センチに寄せて連続バーディーだ。

 この時点では単独首位に立っていた。66は日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯最終日の64に続く自身のハイスコア。要因はパッティングフォームの修正にあったという。

「初日はパッティングで苦しんでいたので、打ち方を変えました。体とボールとの距離が遠くなったので、6センチぐらい近くにして、手元を上げて構えるようにしました」

 調子が悪くなるとハンドダウンになることを思い出し、キャディーを務める大阪学院大高ゴルフ部の同期、森田彩聖(大阪学院大1年)にフォームチェックをお願い。パットが好調だった6月のリゾートトラストレディスで撮った動画を見せられ、2人で修正法を見つけたという。

初優勝から2週連続予選落ち「やばいな」

 メジャーをツアー初優勝を果たし、ゴルフ界の新ヒロインとして注目を浴びた19歳。川崎は翌週に臨む前に「まぐれで優勝したと思われたくない。絶対に予選落ちしない」と自分にプレッシャーをかけたという。しかし、願いはかなわず、2週連続で予選落ちした。

「『やばいな』と思いました。でも、吹っ切れました。それから、自分の立ち位置を考えるようになりました」

 メジャー女王になっても、まだ19歳のルーキー。成長途中で不安定な自分を認め、再び無欲のプレーを心掛けた。以降の日本女子オープンからは4試合連続予選通過。今大会は首位で最終日を迎えることになった。

「最終日最終組は、ステップ・アップ・ツアーで経験がありますが、レギュラーツアーでは初めて。どうなるのかわかりません。どうしても優勝を意識してしまうと思いますが、頭に『優勝』が浮かんだら、それを消して、目の前の一打に集中していきたいと思います」

 日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯の際は、最終組の前の組でプレーし、4打差からの逆転優勝。今回は首位で並ぶ河本と2打差の竹内美雪がいるが、川崎は“自分との闘い”に徹して18ホールを回り抜く。(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)