NOBUTA GROUPマスターズGCレディース第3日 女子ゴルフの国内ツアー・NOBUTA GROUPマスターズGCレディース第3日が22日、兵庫・マスターズGC(6585ヤード、パー72)で行われた。単独首位で出た河本結(RICOH)は…

NOBUTA GROUPマスターズGCレディース第3日

 女子ゴルフの国内ツアー・NOBUTA GROUPマスターズGCレディース第3日が22日、兵庫・マスターズGC(6585ヤード、パー72)で行われた。単独首位で出た河本結(RICOH)は4バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの73と苦しみながら、川崎春花(フリー)と並ぶ通算12アンダーで初日からの首位をキープ。首位で最終日を迎えるのは約1年7か月ぶり。勝てば2019年3月のアクサレディス以来、約3年7か月ぶりのツアー通算2勝目となる。

 3日連続で会見場に入った河本は、「よく踏ん張れました」と振り返った。1番パー4の第2打をピン80センチにつけてバーディーを奪ったものの、2番はグリーン奥からのアプローチが2段グリーンの下へ。上段左側に切られたカップまで12メートルで3パットを叩き、ダブルボギーにした。

「アドレナリンが出て2打目でグリーンオーバーさせてしまいました。絶対に寄せられない場所で、ダボは打ちたくないと思いながらダボにした。でも、これも私の一部と考えたで、自分を許せました」

 続く3番パー4も第1打を左ラフに入れたが、第2打を9アイアンでピン側に。フライヤーを計算し、番手を下げたショットでスコアを1つ取り戻した。

3年7か月ぶりVへ「怖さはあります」

 以降も不安定なプレーが続き、12、14番をボギーにして首位から陥落。しかし、15、17番でバーディーを奪い返した。米ツアーから国内ツアーに戻ってきた2021年5月以降、幾度もスコアを崩す姿をファンに見せてきたが、この日は意地の粘りで首位に返り咲いた。

「とにかくショットが曲がっていましたが、怒らなかったのは新しい自分です。(ミスの後に)空を見上げたり、いろんなことをしながら、一打に集中していました」

 21年3月のアクサレディス以来、約1年7か月ぶりに最終日を首位で迎える。今季トップ10入りが1度でメルセデス・ランク68位の河本は、実感を込めて言った。

「素直に嬉しいです。『優勝争いをしたい』と思いながら、アメリカに行って帰ってきて、全然成績を残せず、コテンパンに言われ、泥水を飲んできた感じなので。でも、怖さはあります。不安はないですけど」

 勝てば予選会(QT)に出場することなく、来季もツアーに出場できる。だが、プロとして純粋にほしい「優勝」の2文字。河本は「怖さ」を消すべく、赤の勝負ウェアとリボンで決戦に臨む。(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)