◇国内男子◇日本オープンゴルフ選手権競技 事前(19日)◇三甲GCジャパンコース(兵庫)◇7178yd(パー70) 9月「パナソニックオープン」でツアー史上6人目のアマチュア優勝を遂げた蝉川泰果(東北福祉大)は、開幕前日の練習ラウンドを…

パー3を除くほとんどのホールで1Wを握るスタイル

◇国内男子◇日本オープンゴルフ選手権競技 事前(19日)◇三甲GCジャパンコース(兵庫)◇7178yd(パー70)

9月「パナソニックオープン」でツアー史上6人目のアマチュア優勝を遂げた蝉川泰果(東北福祉大)は、開幕前日の練習ラウンドをアダム・スコット(オーストラリア)と一緒に回った。「本物だ」。初々しさ全開の感想を抱きつつ、持ち味の飛距離をしっかり“アピール”して褒められたと笑う。「最後にボールまでいただいて、すごく気さくな優しい方だった」とテンションは上がりっぱなしだった。

蝉川泰果(左)はアダム・スコットとのラウンドに感激

等身大の21歳だが、すでにツアーで勝ったことへの自覚も十分。長いラフや硬いグリーンが選手を苦しめるナショナルオープンにあって「タフなセッティングで難しいなと思う自分もいるんですけど、自信も出てきたのか『今週もやったるぞ』という気持ちがすごく芽生えている」と気後れする様子はない。

10月5日付で世界アマチュアランキング1位に立ったことも大きい。日本勢では松山英樹金谷拓実中島啓太に続く快挙に「(在学中に)そこまで行けるとは思っていなかったので、意外に自分すごいなって…」と笑わせた後で表情を引き締める。「(アマで)世界ランキング1位として見られると思う。まずは(目標として)予選通過したいところですけど、1回勝つことができたので、もう1勝を目指してやりながら成長していければ」

世界アマチュアランキング1位として臨む

刻々と近づくプロ転向を前に「来年、PGAツアーとか(下部)コーンフェリーとか、スポットで何試合か行けたらと思っている。どれだけ差があるのか確かめに行きたい」と早くも視線は海外を向く。夢を広げながら臨む、「日本で一番大きな大会」。再びゴルフファンを驚かせる。(兵庫県三木市/亀山泰宏)