富士通レディース最終日 女子ゴルフの国内ツアー・富士通レディースは16日、千葉・東急セブンハンドレッドC(6689ヤード、パー72)で最終日が行われた。5打差の5位で出た20歳の岩井明愛(あきえ)は7バーディー、ボギーなしの65で回ったが、…

富士通レディース最終日

 女子ゴルフの国内ツアー・富士通レディースは16日、千葉・東急セブンハンドレッドC(6689ヤード、パー72)で最終日が行われた。5打差の5位で出た20歳の岩井明愛(あきえ)は7バーディー、ボギーなしの65で回ったが、通算15アンダーで2位だった。連覇を飾った古江彩佳(富士通)に1打届かず、ツアー初優勝はお預け。双子の妹・千怜(ちさと・ともにHonda)との史上初の双子姉妹によるツアー優勝の夢は持ち越された。

 岩井は1番でバーディー発進。3、5番でも伸ばすと、8、9、10番の3連続バーディーで14アンダー。5打差の単独首位で出た古江に並んだ。終盤まで15アンダーで並んだ2人のデッドヒート。しかし、最終18番で古江がバーディーを奪い、決着した。

 ラウンド後、岩井は「気持ちは悔しいですね」と吐露。スタート前から優勝は意識せず、「今日も自分のゴルフをするだけだなと思って出ました」と明かした。16番のリーダーボードが「目に入っちゃった」と優勝を意識。「これ決めて絶対にそのパー5を獲りたかったんですけど、獲ることができなくて。仕方ないかなと思いました」と振り返った。

 古江より先にホールアウト。プレーオフを待ちながら、先輩が奪った最後のバーディーを見届けた。優勝が決まった瞬間は笑顔で拍手。「凄いなっていう気持ちでした。やっぱり最終ホールで、これを決めて優勝というパットをきちんと入れてくるのはさすがだなと思いました」と脱帽した。

 岩井は昨年6月のプロテストに合格すると、9月には下部に相当するステップ・アップ・ツアーで初優勝。史上初の姉妹による同ツアー2試合連続優勝だった。レギュラーツアーの最終予選会は70位となったが、今季は主催者推薦で限られた試合に出場しながらリランキング上位で出場試合を増やしていた。

 次戦に向けて「こういうところで自分もプレーできるんだなって自信になったので、来週からまた頑張りたいなと思いました。まずシード取れるように頑張ります。挑戦を続けていきたいです」と意気込み。新たな戦いが始まる。(THE ANSWER編集部)