日本女子オープン初日 女子ゴルフの国内メジャー・日本女子オープンが29日、千葉・紫CCすみれC(6839ヤード、パー72)で開幕した。メジャー初制覇を狙う小祝さくら(ニトリ)は5バーディー、1ボギーの68で4アンダーとし、ラウンド終了時で暫…

日本女子オープン初日

 女子ゴルフの国内メジャー・日本女子オープンが29日、千葉・紫CCすみれC(6839ヤード、パー72)で開幕した。メジャー初制覇を狙う小祝さくら(ニトリ)は5バーディー、1ボギーの68で4アンダーとし、ラウンド終了時で暫定首位に立った。黄金世代の24歳は休まずに試合に出続けるタフさで知られるが、会見では「若い子の勢いすごい」とし、「もう、こんな歳なのかと思う」「疲労感が…」「傷の治りが遅くなった」などと愚痴を漏らす場面もあった。

 ナイスラウンドを受けての会見だったが、小祝はいつも通りの柔らかい口調で、思いのままを語った。

「今、勢いのある若い子が多いので、自分も年が上のような気がするので、若い子に負けないように頑張ります」

 1998年度生まれの「黄金世代」。まだ、「若手」のはずだが、「『年、いくつになった』と聞かれて、『24歳』と答えるのですが、『もう、こんな歳なのか』と感じちゃいます。去年くらいからですが……」と返答。さらには、体の変化も口にした。

「ラウンド後の疲労感だったり、傷の治りとかが遅くなりました」

 それでも、試合は毎週出続けて、6月には全米女子オープン前のリゾートトラストレディスで優勝し、帰国して2日後に開幕した宮里藍サントリーレディスにも出場。その後も毎試合出場しており、国内女子ゴルフ界No.1のタフネスだが、話す内容はベテラン選手のようだった。

 そして、今大会の設定は、大半の選手が「今季一の難しさ」と言い、深いラフに悩まされている。そんな中、小祝は「メジャーとかは意識せず、何も考えないでプレーしています」と言った。前週、ショットが不調だったことを指摘されると、また、小祝らしいコメントが飛び出した。

「先週、えっと、何の試合でしたっけ。あっ、ミヤテレ(ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン)でした。あの時から、コーチと相談してテークバックの位置を変えました。前はオーバースイング気味で、(シャフトが)クロスしていたので、大げさに後ろ側に上げるようにしたら、ショットが良くなりました」

同学年の原&勝が優勝している大会「いつかは私も…」

「何も考えていない」。そうは言いつつ、コースマネジメントには頭を悩ませていることも明かした。

「特に9番(パー4)は、フェアウェーに打ったのにグリーンの手前に邪魔な木があったりして……」

 それでも、残り110ヤードからの第2打で高さ約17メートルの木を越えるショットを披露。ピン上5メートルからのバーディーパットは入らなかったが、「思い通りに打てたパットだったので」と言い、満足げな表情を見せた。

 今大会、小祝は過去4度出場で2020年大会の2位を除いて3度は予選落ち、相性は決して良くないが、20年に同学年の原英莉花、21年に勝みなみが優勝しており、「メジャーを獲るのはすごい。いつかは私も優勝したい」と思うようになったという。

 残り3日。小祝は勢いのある年下選手も意識しつつ、初メジャー制覇を目指す。(THE ANSWER編集部)