■ウインマーベル

【中間調整】5月に行われた3歳のリステッドレース・橘Sを勝利し、中2週で臨んだ前走・葵Sも勝って重賞初制覇。その前走ではメンバー最重量となる57キロを背負っており、2着に2馬身半差という見た目以上の強さを感じさせる勝ち内容だった。その後は秋のスプリンターズSを最大目標に据え、いったん放牧へ。前哨戦としてこのキーンランドCを設定し、8月頭に函館に入っている。4日にウッド15-15、7日にウッド14-14と当初の調整ペースはスローだったが、8月17日、1週前追いのウッド3頭併せで豪快な動きを披露。食い下がってきた1頭を馬なりで圧倒し抜け出し、気配急上昇ぶりを感じさせた。

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【最終追い切り】札幌に移動しており、最終追いも同競馬場の本馬場で。2秒以上先行させた相手を追走し、楽に取り付くと最後はしっかり気持ちを乗せ、余力を残して併入した。

【見解】函館での3頭併せが気迫十分。夏負け気味だったのか当初の調整ペースが緩いのが気になるところだったが、それを払拭する動きと言えた。今週は道中こそやや散漫に見せたが、いい意味で捉えればリラックスして走れている証左。相手に取り付いてからは一気に迫力ある動きができており、オンオフがしっかりしているのはいい傾向だ。力をフルに出せそう。

総合評価「A」

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西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター 競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。

■キーンランドカップ2022 調教動画(ウインマーベル)