今秋のドラフト上位候補、立大・山田は高校時代に甲子園春夏連覇 大阪桐蔭“最強世代”の二塁手が、この秋にドラフトを迎える。…

今秋のドラフト上位候補、立大・山田は高校時代に甲子園春夏連覇

 大阪桐蔭“最強世代”の二塁手が、この秋にドラフトを迎える。打撃が魅力の立大・山田健太内野手は上位候補としてNPBスカウトの注目を集める。高校時代には根尾昂(中日)、藤原恭大(ロッテ)らとともに甲子園春夏連覇も達成。「やっぱり本当に自分たちの代は全員が上手くて、ほんとにストイックでした」と高校時代を振り返る。

 中学時代には全国大会で優勝し、日本代表にも選ばれていた山田。「東海ボーイズの1個上の先輩が1人大阪桐蔭に行ったんですけど、それまでは大阪桐蔭になんて行けると思ってなかった。やっぱり自分が高校3年生の時は(夏の甲子園が)100回大会というのは分かっていたので、そこで優勝するには大阪桐蔭が一番近いんじゃないかなと」。甲子園での優勝を目指して入学すると、1年時から中軸も任された。

 名門校の練習にも「あんまり苦しいとかは感じなかったです」と精悍な表情でさらりと言う。「みんなで上を目指してやってたので、どちらかというと楽しいというか『こうやってきつい練習をしたら、また勝てるんだ』っていう思いでずっとやっていました」。“勝って当たり前”と言われる環境にプレッシャーもあったが、3年時には同校2度目となる甲子園春夏連覇を達成した。

投手転向の根尾は「何をやらせてもできちゃう」

 今季は、根尾の投手転向が話題となっている。高校でともにプレーした山田は「流石だなと思います」と苦笑いする。世代の目玉として中学時代から名の知れた存在。山田は中学時代にも選抜チームでともにプレーした。

 2017、18年の選抜では優勝投手に。プロ入り後は野手に専念していたが、マウンドに上がると直球は150キロ超えを連発。「根尾ならできちゃうんだろうなと思います(笑)」。6月21日には正式に登録が変更され「投手・根尾」がスタート。「根尾は何をやらせてもできちゃうので、その中でいいところをもっともっと出してほしいなと思います」とエールを送る。

 根尾の他にも藤原、柿木蓮(日本ハム)、横川凱(巨人)が高校からプロ入り。大学進学を決めていた山田は4年前のドラフトにプロ志望届を出さなかったが、プロへの思いはより大きくなった。「3年間一緒にやってきて、本当にすごいなと思っていました。(プロ入りした時は)やっぱり嬉しかったですし、自分も4年後同じ舞台に立ってやりたいなっていう思いにさせてくれたので、本当にありがたかったですね」。刺激をくれる同級生には感謝の思いがある。

○山田健太(やまだ・けんた)2000年7月19日生まれ。愛知県出身。小学2年時に東筑ライオンズに入団し、中学では東海ボーイズでプレー。大阪桐蔭高では、2年春から4季連続で甲子園に出場し、3度の優勝を経験。3年時には根尾昂(現中日)、藤原恭大(現ロッテ)らとともに春夏連覇。立大では1年春からリーグ戦に出場し、ベストナインを2度受賞。身長183センチ、86キロ。好きな芸能人は「とんねるず」。好きなアーティストは「スピッツ」。好きな女優は永野芽郁さん。(上野明洸 / Akihiro Ueno)