国内女子ゴルフ・パナソニックオープンレディース第1日 国内女子ゴルフツアーのパナソニックオープンレディース第1日が29日、千葉・浜野GC(6660ヤード、パー72)で行われた。ツアー1勝の川岸史果(加賀電子)は、6バーディー、1ダブルボギー…

国内女子ゴルフ・パナソニックオープンレディース第1日

 国内女子ゴルフツアーのパナソニックオープンレディース第1日が29日、千葉・浜野GC(6660ヤード、パー72)で行われた。ツアー1勝の川岸史果(加賀電子)は、6バーディー、1ダブルボギーの68で4アンダー。首位に2打差の3位で発進した。優勝は2017年から遠ざかり、シード権は18年が最後だが、オフの間に4キロ減量したことでショットに切れが出ているという。そして、ラウンド中は「スポーツようかん」を食して、集中力を保っていることも明かした。

 ガッシリ体型だった川岸は、スリムになってショット切れを増した。ラウンド後、実感を込めて言った。

「オフの間に4キロ、減量しました。それほどではないですが、『痩せたね』とよく言われます。ただ、筋肉量は落ちないようにトレーニングをしているので、飛距離は変わっていませんし、逆にアイアンショットの切れは増しました。一番いいのは疲れにくくなりました」

 20-21年統合シーズンの昨季は39試合に出場したが賞金ランクは99位で終了。疲れやすい体質を改善するべく、油ものや人工甘味料が入った飲みものを避け、毎日10キロのランニングも重ねた。今季は大会を通じての好結果はないが、1か月前のヤマハレディースオープン葛城では初日3位、そして、この日も3位と好発進した。雨中のラウンドとなったが、川岸は「スポーツようかん」を食していることも明かした。

「痩せたのはこれを食べてきたこともありますが、気付いたらひと口ずつ食べています。ラウンド中、集中力が途切れてボーッとすることはなくなりました」

 スポーツようかんは、一般的に運動時にエネルギー源になる糖質だけでなく、汗で失われていく塩分やアミノ酸などが配合され、体に活力を与えるとされている。川岸はこれを毎ラウンド、食しているという。

 両親ともにプロゴルファーで、父はかつて「怪物」と呼ばれた川岸良兼。サラブレッドとして期待され、16年にプロテスト合格を果たした。翌17年には、マンシングウェアレディース東海クラシックでツアー初優勝。しかし、18年から不本意な成績が続いている。

 刺激になっているのは、同期である松森彩夏の復調だ。前週、フジサンケイレディスクラシックで約5年ぶりにトップ10入りをしたライバルは、この日も3アンダーで7位につけている。「お互い頑張って、上位で争いたいですね」。川岸は、松森との相乗効果も力にツアー2勝目を目指す。(THE ANSWER編集部)