富士通レディース開幕 女子ゴルフの国内ツアー・富士通レディースが15日、千葉・東急セブンハンドレッドC(6679ヤード、パー72)で開幕した。前週、約1年11月ぶりの優勝を飾った渋野日向子(サントリー)は5バーディー、ボギーなしの67で回り…

富士通レディース開幕

 女子ゴルフの国内ツアー・富士通レディースが15日、千葉・東急セブンハンドレッドC(6679ヤード、パー72)で開幕した。前週、約1年11月ぶりの優勝を飾った渋野日向子(サントリー)は5バーディー、ボギーなしの67で回り、5アンダーで5位発進した。ショットは「気持ち悪い状態」と言いつつも、好調なパットとキャディーの好アドバイスに助けられたことを明かした。勝みなみ(明治安田生命)が9アンダーで単独首位。

 渋野はボギーなしのラウンドにも、少し不満げだった。「パッと見には安定した感じでしたが、気持ち悪い感じで回っていました」。理由はショットのフィーリングで「朝の練習から合わなくて、ドライバーの飛距離は10ヤード違いました。アイアンも当たらずです。その中でよく我慢してやったと思います」と振り返った。

 確かにショットはピンに絡まずとも、パットがさえた。2番パー4、5番パー4と4メートルのバーディーパットを沈め、13番パー3でも同じ距離のパーパットを沈めた。7番パー5では、残り20ヤードのバンカーショットを1メートルに寄せてスコアを伸ばした。

「少しくぼんだライだったので、58度ではなく52度のウェッジで打ちました。落ちて少し転がるように計算して」

佐藤賢和キャディーのサポートに感謝「距離はピッタリでした」

 これは自身の冷静な状況判断だったが、かつて石川遼とコンビを組んでいた佐藤賢和キャディーのサポートも大きな力になった。

「12番パー4で残り130ヤードをラフから打ちました。私は123ヤード地点に落とすつもりでしたが、キャディーさんが『風もあるからそんなに打たなくいい。120ヤードで』と言ってくれました。結果はそれで距離はピッタリでした。パットは外してバーディーを逃しましたが、思わず『ナイスキャディー』と言いました」

 ショットは良くなくても、首位と4打差の5アンダー。第2Rの結果次第では、2週連続優勝のチャンスも出て来ることから、渋野は前を向いて言った。

「スタートダッシュとしてはいい結果です。ショットについては、トップが低くインに入りすぎて、フォローが高くアウトに上がっていた感じがあるので、そこを今からの練習で変えていきたいです。(優勝を)狙えない位置じゃないですし、明日も淡々とゴルフしていければと思います」

 第2Rのカギはその「気持ち悪さ」がなくなるか否か。渋野は稲見萌寧、原英莉花とのペアリングで16日午前10時にスタートし、チャージを狙う。(THE ANSWER編集部)