風間球打 (かざま・きゅうた)
●守備 投手●身長・体重 183cm・81kg
●生年月日2003年10月11日●所属 ノースアジア大明桜高
●球歴 塩山中(笛吹ボーイズ)→ノースアジア大明桜高
●出身地 山梨県●投打 右左
【写真提供=共同通信】


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 名前からして野球の申し子と言える。他の三兄弟も「球」にちなんだ名前だそうだ。

 実は、プロ野球界が注目していた多くの選手が、今年の夏、地方大会で敗退し甲子園に出てこられなかった。高校生投手トップ6の中で、唯一この夏、甲子園に出場したのが風間だ。

 山梨県出身。中学の笛吹ボーイズ時代には、すでに135キロをマークした。

 明桜に進んだ1年の夏の県大会のメンバー入り。準々決勝で先発し最速の138キロを記録。2年の独自大会で150キロまでスピードを伸ばした。

 今年の夏の県大会の準々決勝で自己最速を4キロ上回る157キロを計測した。

 初めての甲子園、帯広農戦で被安打7、10奪三振、4対2で完投勝利を飾った。ただ、「真っすぐが当てられた。変化球はストライクゾーンに行っていない」と60点の自己採点は厳しかった。

 2回戦が注目された。相手は百戦錬磨の馬淵史郎監督率いる明徳義塾。「ストレートも変化球も低めは手を出すな」という待球作戦。ストライクはカットされて球数が増えた。序盤から変化球の制球に苦しみ、5四球を許した。6回まで139球を投げさせられ、疲れが溜まっていく。ついに6回2失点で降板に追い込まれ、最終的には2対8で完敗だった。

 風間自身は「悔しい。まだまだ実力がない。真っすぐだけでは勝てないということを学んだ。変化球でも三振が取れるようにしたい」と悔やんだ。

 それでも150キロ以上を10球以上マークした。

 輿石重弘監督が当初から「150キロ」と「ドラフト1位」を目指せといってきたという。

 今年の高校生の投手の中でも素材としては群を抜いている、と言われる。あるスカウトは将来性を買う。
「まだ、原石。持ってるエンジンが大きい。上半身で投げる投手で、近年硬くなっているプロのマウンドに合う。球質が重そうでドーンとくる。球速表示以上のボールに見えた」

 変化球はフォークなど縦の変化が主体だが、スライダーでカウントを取れている。高めに抜けるボールもあるが、出力の高さ、打者を押し込める強みがある。

 考えた投球を評価するスカウトもいる。
「ギアチェンジも巧み。ストレートは力を入れる時と、抜くときの2段階で投げている。変化球を主体に投げる回があったりゲームプランを持って投球ができている。佐々木朗希選手もそういう投球だった。要所やピンチでワンランク上の球を投げられる」

 課題としてはまだ、体を使いきれていない点だろうか。

「上半身に頼ったフォーム。下半身も連動してきたら、すごいボールを投げる。まだ、フォームの再現性も高くない」
 ただ、それはじっくり、修正していけばいい。

 投手を育てることに関して評価の高かった現ヤクルトコーチの尾花高夫(当時、総監督兼投手コーチ)氏が指導し本格派右腕に成長した。160キロを近い将来、投げるはずだ。