上原浩治(カブス)は、これまでの野球人生はケガの連続だったにもかかわらず、40歳を超えた今でもメジャーの第一線で活躍する鉄人右腕だ。

上原がマウンドで感情をストレートに出す意味、そして巨人時代からつける背番号19に込めた想いとは。

Vol.3では、上原の強靭なメンタルに迫る。
 

メジャーリーガー上原の巨人時代からの背番号19に込められた意味とは

生島>
まずですね、また数字を。19番。「番」とか言っちゃいましたけど(笑)。
 
上原>
19は自分の背番号ですよね。

(上原の背番号は巨人時代から《19》。それは浪人時代を過ごした19歳を忘れないため。)
 
上原>
19歳のその1年間は本当に野球ができなかった1年間だったので。浪人生は本当に先が見えないですから。まず受からないことには何も動けないんでね。その悔しい思いを忘れないために。
 
生島>
ずっとそれを思い続けられているんですね。本当に。
 
上原>
結局周りでやっている野球選手っていうのは、本当に野球だけで進んでいる人がほとんどじゃないですか。受験の勉強の苦しさを知っている人は少ないと思うんですよね。そういう奴らには負けたくないって思いはすごいあるので。
 

 

メジャーリーガー上原のケガの連続の野球人生とその乗り越え方とは

生島>
ケガともお付き合いが長いじゃないですか。その辺りの付き合い方っていかがですか。
 
上原>
付き合わなくていいなら付き合わない方がいいですよ。それはもちろん。女性とは違いますからね。(笑)
 
生島>
なった時は気持ちを切り替えて。
 
上原>
なった瞬間はどん底というか、それは落ち込みますよ。まずは。また俺かよみたいなね。
 
生島>
同じ箇所ばかりという訳でもないですよね。
 
上原>
そうですね、毎回違いますね。移動していますね。ケガした場所が珍しい箇所っていうのが結構ありましたから。今回の胸筋も(去年7月右胸筋を負傷。1ヶ月半後に戦線復帰。)医者に言わせると、前例がなかなかないと。
 
生島>
ケガをされて、戦線に復帰するまで大切にされていることは何かありますか?
 
上原>
まずは焦らないことですよね。治りが遅くなりますしね。またぶり返すっていう可能性もありますから。本当に与えられたメニューを、それだけをして、あとは、結局は時間が解決すると。時間が治療なんでね。
 

 

マウンドで感情を表に出す上原の思い

生島>
やっぱりスイッチが入られるんですよね。
 
上原>
入っているからこそ、喜怒哀楽も出るんじゃないかなと思うんですけど。それも色々ありますからね、指導者の意見から言わせると。マウンド上では表情を出すなっていう指導者の方もいますし、僕はそうするとストレスがすごい溜まってしまうので。打たれたらやっぱり悔しい訳ですから。その時に一気に悔しさを出して、また次のバッターから切り替えたいっていう考えですから。
 
生島
僕、上原さんから聞いた言葉の中で今でも印象に残っているのは、「New Day」っていう言葉がすごい僕は好きで。
 
生島>
試合で勝っても負けても、翌日また新しい日なんだなっていう。
 
上原>
それは、僕もボストンの時に他のチームメイトにそういう風に言われて、自分がクローザーになった時に2013年の時に他のブルペンの選手に言われた言葉だったので、その言葉ですごい楽になりましたね。 いい言葉っていうか、そうだなっていう風に気付かされたってことですから。
 
 
 

メジャーリーガー上原の自己流の気持ちの切り替え方

生島>
試合が終わられると、のんびりするだけですよって。
 
上原>
別に試合終わってからね、どこも行く訳でもなく、むしろ日本の方が恵まれていると思いますよ。
 
生島>
アメリカだと帰られて、何をするんですか?
 
上原>
帰ってとりあえず、浴槽に浸かって、入浴剤入れて。
 
生島>
割と、半身浴長湯派ですか?
 
上原>
いや、熱くして逆に一気に温まる。あまり長く入っても試合で疲れていますから。
 
生島>
上がって、どうするんですか?
 
上原>
上がってっていうか、浸かりながらビール飲んでますね(笑)。浸かりながら、まず1本飲みますね。それが気持ちいいですね。本当は多分ダメだと思いますよ、その入り方、飲み方っていうのは。
 
生島>
でも、上原さんのリラックスの方法。
 
上原>
僕はもうそうしているんで。
 
生島>
そこで本当にリセット。
 
上原>
でも楽になりますよね。
 
生島>
でまた、落ち着いてビール。
 
上原>
そうですね、寝る前に飲みますね。