五輪の代表枠が埋まる全日本種目別選手権(種目別)。早大からは渡邉向祥(スポ2=千葉・市船橋)と向中野蓮(スポ1=千葉・…
五輪の代表枠が埋まる全日本種目別選手権(種目別)。早大からは渡邉向祥(スポ2=千葉・市船橋)と向中野蓮(スポ1=千葉・市船橋)の2人が出場した。緊張感漂う会場の中、演技を披露。渡邉はゆかに出場し14.266で17位、向中野はあん馬に出場し13.366のスコアで19位となり幕を閉じた。満足のいかなかった点に悔しさを滲ませたが、それぞれが刺激ある経験と新たな課題を得た、実りある大会となった。

群馬・高崎アリーナで行われた今大会
あん馬に出場した向中野は、本大会を「自分の力が日本の中でどこまで通用するのか試すような舞台」と位置づけ、自信を持って臨んだ。落ち着いて演技に入り、前半は旋回技や移動技を順調に決める。中盤、体勢が崩れる場面もあったがすぐに立て直し、大きなミスなく着地までまとめた。スコアは13.366で19位。この結果を受け、「自分の満足いくものではなかったので、正直悔しい気持ち」と素直な思いを吐き出した。向中野が目指す場所はもっと高い。まずは今夏の全日本学生選手権(インカレ)でチームに貢献し、そして個人としてもさらなる活躍を誓う。
全日本個人選手権、NHK杯と試合を重ねてきた渡邉は、ゆかに出場した。入りの技・ルドルフで着地をぴたりと止めると、その後も丁寧に演技を進める。怪我の影響も残る中、完璧とまではいかないものの、ミスなく演技をやり切った。ゆかは得意種目ではあるが、Dスコアにはまだ伸びしろがある。また、オリンピックへの出場権がかかる試合ならではの緊張感に包まれて、大事な場面で力を発揮する精神面の強さの必要性にも気づかされた。夏のインカレに照準を合わせ、着実に成長してくれるであろう。

早大からは2人が出場した
張り詰めた空気の中演技を終えた向中野と渡邊。結果に満足せず、さらなる高みを目指す2人を待ち構えるのは、8月下旬から9月にかけて行われるインカレだ。向中野は実力の底上げを、渡邊は「最後まで決め切る強さ」の獲得を目指し練習に励む。今大会でまた一つ刺激と課題を得た2人が、インカレのキーパーソンとなりそうだ。
(記事 足立涼子、大滝佐和、写真 早大体操部提供)