グランドスラムシングルスで23回の優勝を遂げているテニスレジェンド、セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が約3ヶ月の休養を終えて「WTA1000 ローマ」(イタリア・ローマ/5月10日~5月16日…

グランドスラムシングルスで23回の優勝を遂げているテニスレジェンド、セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が約3ヶ月の休養を終えて「WTA1000 ローマ」(イタリア・ローマ/5月10日~5月16日/クレーコート)でテニスコートに帰ってくる。その期間に自身の練習風景を公開することはなかったが、しっかり練習していたとセレナは保証した。「全仏オープン」公式ウェブサイトが報じている。【写真】娘と人形とお揃いのピンクの水着姿のセレナ【ドロー表】大坂、セレナ出場![WTA1000 ローマ]

セレナが公式試合に出場するのは、2月の「全豪オープン」準決勝で大坂なおみ(日本/日清食品)に敗れて以来だ。その後3月に「WTA1000 マイアミ」への出場を予定していたが、抜歯手術のために取りやめた。

ローマ大会開幕前の記者会見で、セレナはまずフロリダのクレーコートで練習し、その後2週間と少し、南フランスにある彼女のコーチであるパトリック・ムラトグルー氏のアカデミーでハードに練習していた、と明かした。

「とてもフレッシュな気分よ。でもフレッシュな気持ちでスタートするのはいいことだけど、難しいことでもあるわ。ローマでいい試合ができると思う。それから、グランドスラムね。グランドスラムにはいつもワクワクするわ」とセレナ。

セレナの今季ここまでの戦績は8勝1敗。グランドスラムでは最多記録タイとなる24回目の優勝を目指している。彼女はSNS上でも活動的で、家族の写真やビジネスに関する投稿を頻繁に行っているが、コート上での様子をあまり投稿しないのは戦略的な理由なのだろうか。

「私があまりテニスの投稿をしないから、練習しているんだろうかと思う人もいるようだけど、いつでもしているわ。ただ見せないだけ。いつも手札を全部見せることはしないの」

ローマで第8シードのセレナは1回戦免除となり、初戦となる2回戦で、1回戦で世界55位のラウラ・シグムンド(ドイツ)に逆転勝利した世界44位ナディア・ポドロスカ(アルゼンチン)と対戦する。

初戦について聞かれた時、「トップ10選手には誰もが全力で向かってくるわ。だから準備はできている…私は今もトップ10?わからないけど、そのあたりよ」と、現在世界ランキング8位のセレナは笑いながら言った。

2018年に出産から復帰して以後、セレナは出場した11回のグランドスラムで4回決勝に、2回準決勝に進出。今年の「全豪オープン」では、出産以後では最強のセレナが帰ってきたように思われた。彼女がその時に世界1位であろうがトップ10外だろうが、常に優勝候補の一角であることは間違いない。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2020年「トップシード・オープン」に出場中のセレナ

(Photo by Hannah Peters/Getty Images)