マスターズ初日は2位好発進、首位とは4打差 米男子ゴルフのメジャー初戦、マスターズは現地時間8日、米ジョージア州のオーガスタ・ナショナルGC(7475ヤード、パー72)で開幕。日本勢では唯一の出場となった松山英樹(レクサス)は1イーグル、2…

マスターズ初日は2位好発進、首位とは4打差

 米男子ゴルフのメジャー初戦、マスターズは現地時間8日、米ジョージア州のオーガスタ・ナショナルGC(7475ヤード、パー72)で開幕。日本勢では唯一の出場となった松山英樹(レクサス)は1イーグル、2バーディー、1ボギーの69。3アンダーで首位と4打差の2位と好発進した。米紙は「マツヤマが躍進しマスターズを勝ち取る年になるか?」と注目している。

 松山が好スタートだ。8番パー5では力強く振り抜いた第1打でフェアウェー左に運ぶと、追い風が吹く中での第2打でグリーンをとらえた。ピンまで7メートルの長いパットも冷静に決めてイーグル。カップイン直後、観客からは拍手が送られた。この日は同じくパー5の2番、13番でもバーディーを奪った。

 上位を期待させる好発進に、米ジョージア州地元紙「アトランタ・ジャーナル=コンスティテューション」は「マツヤマが躍進しマスターズを勝ち取る年になるか?」との見出しで記事を掲載している。

 同紙は「私の頭の中では、ヒデキ・マツヤマは29歳よりも年を取っている」「マツヤマは大きな大会で優勝し、何度もリーダーボードに名を連ねてきた。だからPGAツアーには8年以上いる気がしてしまうのだ」と年齢以上にキャリアを感じさせるプレーヤーであると言及。「だから、オーガスタ・ナショナルでマツヤマが、プロになってから一度も首位に立ったことがないのを知って驚いた」と記載している。

米紙が指摘するデータ「85回目の大会にも関わらず…」

 記事では松山の精神力に注目。「マツヤマはプレッシャーの中でも勝てる。過去のプレーオフでは、ケビン・ナ、リッキー・ファウラー、ウェブ・シンプソンと対戦して3勝無敗だ」とプレーオフに強いことを指摘しながら「それがメジャー大会で優勝という形になったことがない」とも伝えている。

 首位のジャスティン・ローズとは4打差だが、同紙は「マスターズではこれまで、最初の18ホールで単独首位に立った選手は5人しか優勝してない。これが85回目の大会にも関わらずだ。最終的な勝者の多くは、2日目以降にリードを奪って来た」と2日目以降に首位となった選手にチャンスがあると言及している。

 記事では、2位にいる松山が2日目以降に浮上できる位置にいると期待。「ローズは今、初日を終えた時点でマスターズ史上2番目に大きなリードを得ている。ローズが躓けば、マツヤマはそれを利用できる力量の持ち主だ。30歳になる前にマスターズで優勝すれば、良い選手だが勝てない、という“ベテラン若手”のマツヤマの評価は変わるだろう」と記載していた。(THE ANSWER編集部)