モデル&eスポーツプレーヤーの大友美有大友美有のフォトギャラリーはこちら>> モデル・タレントとして活動しながら、ゲーマーとして活躍を続ける女子高生、大友美有。彼女がプレーする「League of Legends(LoL=ロル)」は世界的な…
モデル&eスポーツプレーヤーの大友美有
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モデル・タレントとして活動しながら、ゲーマーとして活躍を続ける女子高生、大友美有。彼女がプレーする「League of Legends(LoL=ロル)」は世界的なeスポーツタイトルで、特徴が異なるキャラクターを選び、試合中に得た経験値やアイテムを駆使して敵の本拠地を目指す、5対5のPC向け戦略ゲームだ。
そのLoLを極めたい一心でN高等学校に転校し、さまざまな高校生大会で優勝を果たしている。プロゲーミングチーム「Rascal Jester(ラスカル・ジェスター)」の練習生にも選ばれた有望な選手だ。
大友が高校生として参加する最後の大会になったのが「第3回全国高校生eスポーツ選手権」だ。3月14日に開催された本大会には大会史上最多の113校が参加し、大友を擁するN高等学校チーム「KDG N1」は昨年のディフェンディングチャンピオンとして本大会に参加。各校が打倒N高を目標に掲げる中、そのプレッシャーを跳ね除けて再び優勝を手にした。高校生eスポーツシーンにおいてレジェンドチームと言っても過言ではない「KDG N1」において紅一点の大友に、優勝の裏側を聞いた。
――先日、全国高校生eスポーツ選手権、連覇という快挙を成し遂げました。
うれしいという気持ちも当然あるのですが、正直なところホッとしています。私はLoLをプレーするためにN高に転校してきて「わざわざ高校を変えたんだから、出場する大会はすべて優勝しなければ」と思っていました。今回の優勝で自分の決断が正しかったと証明できたので、とても安心しています。
――出場する大会すべてで優勝することは、決して簡単なことではないと思います。どうやってモチベーションを保っているのでしょうか。
転校を後押ししてくれた両親や周りの人に、自分がどれだけLoLに真剣に向き合っているか見せたい気持ちが根底にありました。
――ディフェンディングチャンピオンとして、プレッシャーは感じましたか。
もちろん、プレッシャーはありました。特に準決勝は1本先取制で、一戦ですべてが決まってしまいます。一切ミスが許されない形式なので、かなり緊張しました。
――準決勝の相手は同じN高のチームでしたね。
そうです。「Team No Plan」とは他の大会で戦ったこともあって、実力があることはわかっていました。大会前は彼らを想定した練習を徹底しましたね。彼らが選ぶであろうチャンピオン(ゲーム内のキャラクターのこと)を予想したり、当日も直前まで作戦について相談したり......。そのおかげで、なんとか勝つことができました。
実は前回大会の決勝で戦ったクラーク記念国際高校が準々決勝でTeam No Planに敗れてしまったんです。クラーク記念国際高校は前回大会を戦い抜いた戦友なので、彼らの仇を討つためにも勝ちたいと思っていました。
――今年の大会は番狂わせが多かった印象です。これは高校生のレベルが上がってきている証拠なのでしょうか。
そうですね。選手のレベル、大会のレベルは年々上がってきています。N高もそうなのですが、最近ではeスポーツ部にコーチをつける高校が増えてきて、学校側もeスポーツ大会に前のめりに取り組み始めている印象があります。
――LoLはチームで戦うゲームです。チームの雰囲気はいかがでしたでしょう。
非常に仲が良くて、かけがえのないメンバーに巡り合えたと思っています。練習中は真剣なのでピリピリした雰囲気にもなりますが、なんでも言い合える仲ですね。
――ケンカになることもありますか。
実は大会の前日に一人のメンバーとケンカをしてしまいました(苦笑)。なんとか大会前に仲直りできたのですが、私が悪かったケンカなので反省しています。
――ケンカするほど仲がいいということですね。ケンカを通して成長する面もありましたか。
高校でLoLをプレーしはじめた頃、自分と同じくらい努力することを他人に強要してしまっていました。しかしいろんな人と関わる中で努力の仕方は人それぞれだと学び、自分の努力を人に押し付けるのはよくないということに気づきました。
――いい仲間と巡り合えたのですね。LoLのために転校してよかったと思えましたか。
N高に通ったからこそ今の自分があると思っています。卒業後もOGとしてeスポーツ部のお手伝いをするつもりです。
――部活としてeスポーツに取り組んで、よかったと感じた点を教えてください。
最近特に感じるのが、今のような外に出づらい環境にあってもオンラインで変わらず活動ができるところですね。練習にも自宅から参加できますし、大会もオンラインで行なわれたので問題なく対戦できました。
活動の場がオンラインなので、より幅広い世代の人に出会えるのも利点だと思います。他の部活は高校生同士で活動するのが基本だと思いますが、eスポーツは自分たちよりもひと回り上の世代とも一緒にプレーすることができますから。
――反対に、辛いことはありましたか。
サッカーや野球と違ってまだスポーツとしての認知度が低いので「eスポーツってどうなの?」という目で見られることは多かったです。でも、だからこそ自分が真剣にeスポーツに取り組んで、いつか世間のeスポーツに対する見方を変えられたらという思いが強いです。
――今後、eスポーツ部がもっと増えていってほしいと思いますか。
eスポーツ部のある学校が増えれば、真剣にゲームに打ち込んでプロを目指す方も増えると思います。部活としてのeスポーツがもっともっと活発になるといいですね。私もいつかは学生大会を開きたいと思っていて、ゲームに熱中する生徒たちを積極的に応援していきたいです。
――では、これからeスポーツを始める後輩たちに向けてメッセージをお願いします。
新しいことを始めるのは常に不安だし、「この道を進んでいいのか」と心配になることもあるはずです。でもそんな不安が強い道であればあるほど、成功した時にはパイオニアになれる。そう思って頑張ってほしいです!
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【Profile】
大友美有 おおとも・みゆう
通信制のN高等学校を今春卒業。2021年3月開催の「全国高校eスポーツ選手権」LoL部門にN高eスポーツ部として出場し連覇を達成するなど輝かしい成績を残す。その実力が認められ、eスポーツプロチーム「Rascal Jester(ラスカル・ジェスター)」に所属。「女子高生ミスコン2019」では関東エリアグランプリを受賞しファイナリスト入りを果たし、モデル・タレントとしても活動。NTTコミュニケーションズのCMにも出演した。ゲーム内では「ShakeSpeare(シェイクスピア)」の名前で活動中。
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