フィギュアスケート女子元日本代表の中野友加里さんがフィギュアスケートを様々な角度からお届けするYouTubeチャンネル「フィギュアスケーター中野友加里チャンネル」。
先月26日公開の動画より、SP対談としてゲストに男子シングル元日本代表の無良崇人さんが出演。
その第6弾となった16日公開の動画では、先日出版された本の撮影裏話や、靴の重要性について語られている。
靴が合わないと思ったら見直すべき
この度、中野さん監修・無良さん協力のもと、「フィギュアスケート ジャンプ 完全レッスン」を出版。
その撮影当日、新調したばかりの靴で臨んだという無良さんだが、撮影後、再度靴を新調したという。その理由についてこう話している。
「靴底が平らじゃなくて・・・。自分がここら辺だろうと思っている位置でつけたら、つま先と後ろは乗れるから合っているんですけど、真ん中が全然違う位置というよくわからない状況があったんです。色々試行錯誤はしたものの、結局どうにもならず、ダメだこれと思い、もう一回靴を変えることにしました。大体右はどうにかなるんですが、左はどうにもならないので・・・。」
フィギュアスケートにおける靴の重要さについて中野さんも、自身の経験を踏まえてこう語る。
「これからスケートをやる人も、今やっている人も、靴が合わないと思ったら一回見直した方がいいと思います。私は現役最後のシーズンに、左足の靴がズレたままで、サルコウとか凄くミスが増えたんです。おそらく靴の影響があったと思います。靴が合わないとジャンプにも影響が出てきますからね。僅かなズレがミスに繋がってくると思います。」
これについて無良さんも、
「普通にパッて立って片足で滑った時に、明らかに乗れていないなって位置で滑っていたら、それを倒したら余計おかしなことになるのは間違いないんですよね。ちなみに僕の場合、靴を変えて合うものは初日から合うんですが、通常だと大体2週間くらいかかりますね。」
と、靴の調整における大変さについてコメントした。
今改めて感じることは・・・
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今回の出版本撮影にあたり、10年ぶりにイーグルとイナバウアーを披露したという中野さん。無良さんからは「キレイでした。僕絶対足曲がりますもん。」と絶賛の声が上がったが、一方で無良さんはステップを披露。そのステップについて
「後ろに倒れそうで踏めなかったんですよ。エッジに乗れなくて、とてもじゃないけどお手本なんて言えるようなものじゃなくて・・・。いかに現役時代難しいことをやっていたんだなと感じましたね。全てのものにおいて、ちゃんと踏もうと思ったら基礎の土台って大事なんだなと思いました。」
と、改めて基礎の大事さを身をもって感じたと語った中野さん。
現在指導活動も行っているという無良さんは、そのステップについてこう話している。
「コンパルソリーとかみたいに、ちゃんとした使い方でやろうと思うと意外とできないんですよね。今でいうと、バッジテストのやつって結構難しいんですよステップって・・・。ルールブックを見て、これ結構難しいなと思いながら一緒になってたまにやったりもしていました。」
これに対し、中野さんも、
「難しいですよ。私たちの頃と今では、テストの内容も結構変わってきているじゃないですか。もちろんコンパルソリーはありましたけど、私の頃って、8の字に6周描くという純粋なコンパルソリーがまだ残っていて、朝からずっとやっていました。でもあれが凄く大事なことに繋がっているんだなと思いますね。ステップって簡単そうに見えて、表現する場でありながら脚は白鳥と一緒でしっかり踏まないと美しいものにはならないですし、プラス要素にはならないですからね。」
と、ステップの難しさについて改めて口にする場面も見られた。
なお、動画内では撮影時のイーグルやステップの一部写真が公開されている。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。