ベルチェルを衝撃的なKOで撃破、バルデスをリング誌も称賛 ボクシングのWBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチが20日(日本時間21日)、米ラスベガスで行われ、挑戦者の同級1位オスカル・バルデスが王者ミゲル・ベルチェル(ともにメキシコ)に…

ベルチェルを衝撃的なKOで撃破、バルデスをリング誌も称賛

 ボクシングのWBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチが20日(日本時間21日)、米ラスベガスで行われ、挑戦者の同級1位オスカル・バルデスが王者ミゲル・ベルチェル(ともにメキシコ)に10回KO勝ちで2階級制覇を飾った。バルデスはデビューから29連勝(23KO)。ベルチェルは7年ぶりの敗戦で37勝(33KO)2敗。左フック一撃で失神させる衝撃的なKOシーンを米興行大手「トップランク」が動画付きで公開。米ファンを戦慄させていたが、権威ある米誌「ザ・リング」でも「素晴らしい番狂わせをもぎとった」と伝えている。

 完璧なカウンターだった。10ラウンドの終了間際、前に出ながらパンチを出してくるベルチェルに対し、バルデスは下がりながら左フックをダッキングでかわすと、そのまま左フックを叩き込んだ。「ドスッ!」と鈍い音を響かせた完璧な一撃でベルチェルは失神。そのまま前のめりに崩れ落ちた。ピクリとも動かない王者を見て、レフェリーはすぐに試合をストップした。

 4回、9回にもダウンを奪い、階級最強と目されていたベルチェルに完勝したバルデス。リング誌でも「オスカル・バルデスが10回にミゲル・ベルチェルに対して、素晴らしい番狂わせをもぎ取った」と見出し付けして、試合を詳報している。

 衝撃的な結末を伝えつつ、無観客だったことで「唯一欠けていたのは、残念ながら観客だった。バルデスとベルチェルは確かに観客を喜ばせるショーをしたからだ」と見どころ十分の試合だったと報じ、さらに衝撃的な10ラウンドのKOシーンは「(終了の)ゴングと同時に爆発音が聞こえた。ベルチェルの顔面に左ストレートを叩き込んだ」と描写している。

 同誌の階級ランキングで1位だったベルチェルを衝撃的なKOで撃破したバルデス。階級を上げてもその強さは本物だった。(THE ANSWER編集部)