オランダ代表の先発ローテを支えるのが、日本ではおなじみソフトバンクのリック・バンデンハーク投手だ。アジア野球を熟知する右腕が、オランダ王立野球・ソフトボール協会の公式サイトで、WBCに懸ける思いを語っている。■オランダの地元メディア「バンデ…
オランダ代表の先発ローテを支えるのが、日本ではおなじみソフトバンクのリック・バンデンハーク投手だ。アジア野球を熟知する右腕が、オランダ王立野球・ソフトボール協会の公式サイトで、WBCに懸ける思いを語っている。
■オランダの地元メディア「バンデンハークは大きな強み」
2013年の第3回WBCでベスト4入りを果たしたオランダ代表。3月6日から始まる第4回大会でも、米メディアの中には“優勝候補”の一角に推す声もある。そんなオランダ代表の先発ローテを支えるのが、日本ではおなじみソフトバンクのリック・バンデンハーク投手だ。アジア野球を熟知する右腕が、オランダ王立野球・ソフトボール協会の公式サイトで、WBCに懸ける思いを語っている。
2009年の第2回WBCにオランダ代表として出場したバンデンハークは、1次ラウンドのプエルトリコ戦、2次ラウンドのアメリカ合衆国戦で登板。だが、先発したアメリカ戦では黒星を喫し、チームも2次ラウンドで敗退する悔しさを味わった。4強入りした2013年は、韓国への移籍1年目だったために不参加。それだけに、今年の第4回大会にかける思いはひとしおだという。
昨年11月、オランダ代表は侍ジャパンと強化試合を行ったが、そこで露呈したのが「投手力の不足」だった。記事では「バンデンハークの代表入りは大きな強みだ」と指摘。2015年にソフトバンク入りして以来、16勝3敗、防御率3.14の実績を残していることはもちろんだが、日本と韓国以外にもメジャー、マイナー、プエルトリコと世界各地の野球を経験していることが大きい。
■アジアで得た知識をチームに還元「ベスト4は当然の目標」
アメリカでマイナー生活を送る間に「数多くの試合で投げることの大切さ」を学んだという198センチの長身右腕は、アジアでは「速球一辺倒で押す投球ではなく、変化球をまぜて打者の意表を突くこと、制球力の大切さ」を身につけたという。また、アジアの野球について「パワーヒッターも数多くいるが、手堅く得点したい場面では、ホームランの一発攻勢ではなく犠牲バントを好む傾向にある」と分析。アジアでプレーしたからこそ得られた知識が代表チームに還元されれば、1次ラウンドは韓国、2次ラウンドは東京で戦うオランダにとって大きなアドバンテージとなるはずだ。
今回オランダ代表には、アンドレルトン・シモンズ(エンゼルス)、ザンダー・ボガーツ(レッドソックス)、ジョナサン・スコープ(オリオールズ)ら数多くのメジャートップ選手が参加する予定。投手陣もドジャース守護神ケンリー・ジャンセンが出場する可能性もあり、前回大会よりもスケールアップしたロースターが揃いそうだ。記事によると、バンデンハークは「ベスト4は当然の目標。2013年以上の成績が残せると思う」と初のメダル獲得に意欲を燃やしているそうだ。
オランダ代表は1次ラウンドを韓国で戦うため、侍ジャパンと対戦するのは、互いに1次を勝ち抜いた後の2次ラウンドとなる。日本の打者を熟知するバンデンハークの存在は、目標のベスト4を叶える上でも大きな意味を持つことになりそうだ。