X-GAMES2連覇、女性史上初の大技成功で100点を叩き出すクロエ・キムはカリフォルニア州ロングビーチ出身のスノーボード選手。2000年4月23日生まれ、韓国系アメリカ人の彼女は若き女王としてスノーボードパイプ界に君臨している。クロエ・キ…

X-GAMES2連覇、女性史上初の大技成功で100点を叩き出す

クロエ・キムはカリフォルニア州ロングビーチ出身のスノーボード選手。
2000年4月23日生まれ、韓国系アメリカ人の彼女は若き女王としてスノーボードパイプ界に君臨している。クロエ・キムのスノーボードキャリアはまさしく記録ずくめ。

2014年1月、クロエ・キムが14歳のときにX-GAMESスーパーパイプに初出場。見事、銀メダルを獲得し、当時の最年少メダリストになる。
世界で戦える実力を持ちながらも同年に開催されたソチオリンピックには年齢制限のため出場することができなかった。
2015年1月のX-GAMESスーパーパイプでついに優勝、最年少メダリストの記録を更新するとともにX-GAMESの最年少金メダリストとなる。
残念ながら2位に終わったケリー・クラークは同種目を4連覇しており、この年、クロエ・キムにより5連覇は阻まれた。
そして、2016年1月のX-GAMESスーパーパイプで優勝し2連覇を達成。
2002年のソルトレイクオリンピックで金メダルを獲得したケリー・クラークが2位となり、最高点は82.33点。一方のクロエ・キムは98点と驚異的なスコアを叩き出し圧勝した。

X-GAMES2連覇で終わらず、翌2月のパークシティのワールドカップ(US GRAND PRIX女子ハーフパイプ)では、女性史上初のバック・トゥ・バック1080を成功させる。
同大会は100点満点を獲得し優勝している。ちなみに、100点満点は2012年のX-GAMESスーパーパイプでのショーン・ホワイト以来の快挙である。
そのほか、バートンの全米オープン優勝など戦歴を重ね、2016年12月、米国のオリンピック出場選手を決める「Toyota U.S. Grand Prix」ハーフパイプでも優勝に輝いた。
スノーボード界のレジェンドとして名高いケリー・クラークを大差で破るなど、名実ともに新女王となったクロエ・キム。2018年の平昌オリンピックの活躍に期待したい。

photo:Marcel Laemmerhirt / Burton / Red Bull Content Pool