幸せの方程式はあるのか、心に数字をつけることは可能なのか。人間は測定可能なすべてのものを測定してきた。重さ、距離、エネル…

幸せの方程式はあるのか、心に数字をつけることは可能なのか。人間は測定可能なすべてのものを測定してきた。重さ、距離、エネルギー、質量...。それなのに、感情を数値化する方法は見つかっていない。
報酬以上を生み出すメッシ 「年間3億ユーロ」をクラブにもたらす
オスカー・ワイルドのある作品の中で、「Nowadays people know the price of everything and the value of nothing(人はすべてのものの値段を知っていて、何もないことの価値を知らない)」という一文がある。
このフレーズは、メッシの契約が分析されてきた冷徹で計算高い視線を完璧にまとめている。すでに価格はわかっているが、その価値を知ることができるのはごく一部の人だけだ。
それゆえ、バルサのキャプテンのプライバシーへの侵害に対する反応は、「レオは自分が稼ぐ以上のものを生み出す」という結果がすでに出ている。金銭を超えたメッシの価値を知らない人は、それで納得しなければならない。メッシはすでにこの戦いに勝利している。
バルサのスポンサーの一つである『Diagonal Inversiones』の創業者でありCEOの経済学者マルク・シリアは、バルサの元金融関係ディレクター、ジョセップ・ファブラとイワン・カベサと一緒に、メッシがバルサと結んだ2017年11月の契約以降から昨シーズンまでに生み出した経済効果を導き出している。
結論は明快である。レオはクラブに3億8365万5000ユーロ(485億4863万7593円)をコストしているが、同じ期間に6億1926万5000ユーロ(783億6628万9459円)を生成している。よって単純に、2億3561万ユーロ(298億1997万9650円)の利益をもたらしている。
この研究では、世界最高のサッカー選手がバルサの収入の30%を占めていると結論づけている。この計算を行うにあたってシリアは、「異なる方法論があり、我々はクラブからの情報を欠いているが、競争力のあるレベルは、フランチャイズマンと関係があることは明らかである。レオはクラブの事業の根幹であり、ゴールを決め続けることで成り立たせている」と分析した。
シリアは加えて「スポンサー契約は、彼と彼なしで別の価格を持っている」と言う。「メッシ価格があり、50%前後することもある」とし、「チケット、ミュージアム、ゲームシャツ」といった定量的な収入を加えている。メッシのシャツの売れ行きは全体の8割を占める。
この時点で疑問を抱かざるを得ないのは、レオがいなくてもバルサは経営を成り立たせられるのか、ということだ。
「メッシは2008-2009シーズンよりも今日の方が重要だ。なぜなら当時は競争力のあるチームだったからだ。確かに当時は今よりも経済的な影響は少なかった。彼がより多くの価値をもたらすだけでなく、クラブの経済的回復に不可欠な存在であることは間違いない」としている。
そして、ネイマールの例を挙げ、「バルサがレオに払ったお金よりも、PSGが彼に払ったお金の方が大きい。2億2200万ユーロの移籍金にプラス9000万ユーロの給料とボーナスを踏まえれば、ゴールとの対比は歴然だ。ネイマールはコスト、メッシは投資だ」と結論付けている。
最後にシリアは、メッシとバルサの生涯契約を勧めた。「今現在、バルセロナはメッシの給与を支払うことはできないが、ナイキとジョーダンのように、生涯のプロジェクトを提供する必要がある。継続するには、レオは年俸を40%下げる必要があるが、長期的に見れば補えるだろうし、さらに、ドミノ効果を生み出す。チームメイトは彼に従うだろう」

経済学者のマルク・シリア氏名 [写真/Valentí Enrich]